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被災地の記憶を動画、写真で 県、風化防止へ拡張現実アプリ

 県はAR(拡張現実)技術を活用し、被災地を訪れる人に東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の記憶や復興の現状を動画や写真で伝える情報端末用アプリ「ふくしま記憶と未来体験アプリ」を開発した。31日から無料でダウンロードでき、相馬市、南相馬市、新地町の計27地点を訪れると閲覧できる。
 震災と原発事故から5年7カ月が経過し、喫緊の課題となっている風評の払拭(ふっしょく)と記憶の風化防止が目的。被災地ツアーや行政視察などでアプリを活用し、観光回復にもつなげる。
 スマートフォンで目的地を設定すると、位置情報を基に周辺の地図が表示される。到着するとスマートフォンに津波の襲来、津波で流失した史跡など当時の映像と解説が流れ、目の前の現状と比較しながら震災の教訓や復興の進み具合を体験的に学べる。
 動画は1本当たり3分前後で「震災を語り継ぐ」「震災前の姿」「復興をけん引」「食の安全・安心」「消防の精神と功績」などをテーマにした25本。12月末までに5本追加する。被害状況などを伝える写真は約40枚ある。
 動画や写真を閲覧できる地点は【下記】の通り。相馬市原釜・尾浜地区を襲った津波の映像は県水産試験場の職員が撮影した。新地町の津波被災地に掲げられた手作りの旗「復興フラッグ」は自衛隊員が震災がれきの中から見つけた日の丸が始まりとされ、更新した1枚は全国のバイク愛好者が激励のメッセージを書き込んだ。水産物の放射性物質検査の動画もある。
 2020年東京五輪・パラリンピックでの訪日外国人観光客の増加を見据え、来年度からアプリの対象市町村を増やす方針。視察ルートづくりも進め、平成32年度までに双葉町に建設するアーカイブ(記録庫)拠点施設をルートに組み入れることも視野に入れる。
 県情報政策課は「団体、個人を問わず福島を訪れるきっかけになれば」としている。

■動画や写真を閲覧できる地点
【新地町】
(1)JR新地駅前
(2)復興フラッグ(町役場)
(3)釣師地区
(4)相馬港5号ふ頭
(5)相馬港3号ふ頭
(6)相馬港2号ふ頭(新地町・相馬市)
【相馬市】
(7)水産種苗研究・生産施設(予定地)
(8)相馬港1号ふ頭
(9)相馬港湾建設事務所
(10)相馬市伝承鎮魂記念館
(11)原釜・尾浜海水浴場
(12)松川浦漁港(北側)
(13)水産試験場相馬支場
(14)松川浦漁港(南側)
(15)JAそうま ふれあい旬のひろば
(16)梅川
(17)日下石川
(18)磯部水産加工施設
(19)相馬市防災備蓄倉庫
(20)県道原町海老相馬線
(21)県道原町海老相馬線上立切橋
【南相馬市】
(22)県道原町海老相馬線(鹿島区)
(23)南海老海岸
(24)真野川漁港
(25)南相馬ソーラー・アグリパーク
(26)宮田川(小高区)
(27)小高区

カテゴリー:福島第一原発事故

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