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浪江の準備宿泊始まる 町民、自宅に長期滞在

自宅でくつろぐ志賀さん夫婦

 東京電力福島第一原発事故で全町避難している浪江町の避難指示解除準備、居住制限両区域で1日、避難指示解除まで長期滞在できる準備宿泊が始まった。町民は気兼ねなく自宅で寝泊まりできる喜びをかみしめた。
 町によると準備宿泊の対象は10月20日時点で7655世帯(2万1085人)。31日までに112世帯(281人)が登録した。
 「自宅はゆっくりできるね。安心感がある」。初日から準備宿泊を始めた同町北幾世橋の志賀利明さん(72)、絹子さん(72)夫婦は居間でお茶を飲みながら笑顔を見せた。
 これまでは避難先の福島市から一時帰宅しても夕方前には家を出なければならなかった。「負担はだいぶ減る。解除が近いという実感も湧いてきた」と語る。
 一方、生活環境には不便さが残る。利明さんは透析治療のため週に3回程度、福島市の病院に通わなければならない。町内で透析治療ができる医療施設が再開するめどは立っていない。「きちっとした病院をつくってほしい。生鮮食料品などが買えるスーパーもあった方がいい。そうすれば帰れる人も増えると思う」と訴えた。
 町は放射線量が高い帰還困難区域を除き、来年3月の避難指示解除を目指している。

カテゴリー:福島第一原発事故

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