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土壌貯蔵施設に遮水工法 環境省が整備方針

 東京電力福島第一原発事故の除染廃棄物を保管する中間貯蔵施設の土壌貯蔵施設の工法について、環境省は固い岩盤の上に特殊な遮水シートを貼る「遮水工」を採用する。市町村から搬入した除染土壌の飛散、流出、地下水への浸出を防ぐ。福島市で1日に開かれた専門家会議で具体的な整備方針を初めて示した。
 土壌貯蔵施設は大熊、双葉両町にそれぞれ設置する。容量は各6万立方メートル。整備イメージは【図】の通り。遮水工は固い地質の泥岩層などの上に遮水シートを二重に敷く。経年劣化などでシートが破れた場合を想定し、放射性セシウムを吸着するベントナイトマットをシートの間に入れる。さらに、シートの破れを早期に検知するため、漏水検出器を取り付ける。
 除染土壌に触れた雨水「浸出水」は、セシウムなどを取り除いてから河川に流す計画。浸出水処理施設は過去15年間の最大降雨量(1日最大265ミリ)でも凝集沈殿・ろ過できる装置を設置する。
 地表面には厚さ50センチ以上の土を盛る「被覆工」を施し、雨水の浸透を抑制し、放射線を低減させる。除染土壌に含まれる水分や地下水を抜き取る集排水管も設置する。
 同施設に貯蔵するのは基本的に県内の除染などで生じた放射性セシウム濃度が1キロ当たり8000ベクレル超の土壌。ただ、施設面積が限定的な稼働当初は8000ベクレル以下も一部貯蔵することも視野に入れているという。
 会議で委員からは、集排水管の目詰まりや地盤沈下への対策、想定を超える豪雨への対応など安全確保を万全にするよう求める意見が相次いだ。県は今後、委員の意見を取りまとめ、環境省に改善策を申し入れる。

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