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山木屋の絆、再び 27日「納冬まつり」

会場で準備を進める神野社長(右)と熊谷さん

 東京電力福島第一原発事故に伴う避難指示が来年3月末に解除される川俣町山木屋地区で27日、原発事故後初めて住民が集う復興イベントが開かれる。県内外の伝統芸能や郷土料理を楽しみ、絆を確かめ合う。企画した同地区の自動車部品製造・食品加工業「カミノ製作所」の神野三和子社長(63)は「心と体を温めて冬を乗り切りたい」と準備に励んでいる。

■震災後初住民集う 県内外の伝統芸能披露

 会場は準備宿泊で帰還した住民らが利用している同社のカラオケルーム。徳島県勝浦町の「やっこ連」が阿波踊り、山形県高畠町の「花柳優絵美舞踊教室」が花笠踊りを披露する。地元の山木屋太鼓も花を添える。昼食は同社製造の納豆を使った春まきや地区伝統の「ざくざく煮」、いかにんじんなどを振る舞う。「やっこ連」のメンバーによる阿波踊りのワークショップもある。
 同社は原発事故に伴い自動車部品製造部門を福島市に移し、納豆製造も一時中断に追い込まれた。神野社長は同様に避難を余儀なくされた住民に地域のつながりを感じてほしいと今回の企画を考えた。タイトルは寒い冬を乗り越える決意と自社製品を重ねて「納冬(なっとう)まつり」とした。夫で会長の学さん(76)の知人で宮城県蔵王町のシンガー・ソングライター熊谷金治さん(61)が、ゆかりのある「やっこ連」への出演依頼などで協力した。
 来年3月末に避難指示が解除される居住制限、避難指示解除準備両区域の552世帯、1169人(10月1日現在)のうち準備宿泊の登録者は約11%にとどまる。「笑顔の種をまき、春に大輪の花を咲かせたい」。神野社長は一人でも多くの住民の帰還を願っている。
 「納冬まつり」は午前10時から午後2時まで。22日まで参加者を募集している。定員の100人を超えた場合は抽選。問い合わせはこだわりや本舗 電話024(524)2161へ。

カテゴリー:福島第一原発事故

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