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規制庁東電を行政指導 第一原発冷却停止人為ミス防止求める

 東京電力福島第一原発で4日夜から5日にかけて発生した冷却と原子炉への注水が一時停止した事態を受け、原子力規制庁は7日、人為ミスなどへの対策が不十分として再発防止策などを実施するよう東電を行政指導した。

 規制庁は冷温停止状態を維持する安全上重要な機器の保護が不徹底だった-と指摘し、人為ミスが起きても冷却などの安全機能が容易に止まらない対策を求めた。
 作業範囲の狭い現場での動作確認については最低限必要な基本的動作が十分に行われていなかったとして、現場教育の強化を要求した。
 福島第一原発では4日夜、1~3号機の使用済み核燃料プールを冷却するポンプで水圧の低下を示す警報が鳴り、冷却機能が止まった。5日には3号機の溶融燃料(燃料デブリ)を冷やす水を原子炉に送るポンプが停止した。東電はいずれも社員や協力企業の作業員が誤ってスイッチなどに触れたのが原因と説明している。

 冷却と原子炉への注水が一時停止した問題を巡り、原子力規制委の7日の会合で委員から「気を引き締めて作業に当たるべき」との苦言が相次いだ。
 石渡明委員は「いずれも単純な人為的ミスが原因。小さなミスが大きな事故につながりかねない」と指摘し、安全管理の徹底を事務局に要請した。田中俊一委員長(福島市出身)は「トラブルとして大きな影響がなくても、国民や社会に与える不安感は大きい。トラブルを深刻に受け止めてほしい」と述べた。

 冷却一時停止を巡り、東京電力の石崎芳行福島復興本社代表は7日、富岡町議会原発特別委員会で謝罪した。
 石崎代表は「住民に不安を与え、申し訳なく思っている。廃炉作業の進め方、設備の在り方の再点検を徹底したい」と述べた。

 自民党県連は7日、東京電力に対し、トラブル防止の抜本的対策と福島第二原発の廃炉を求めた。
 福島第一原発で溶融燃料の注水停止や使用済み核燃料プールの冷却停止など人為的ミスが相次いだことを受け、県民の安心・安全な生活が翻弄(ほんろう)され続けていると指摘。安全管理の徹底と再発防止策を講じるよう求めた。福島第二原発については「県内原発の全10基廃炉を望む県議会、県の思いを受け止めてほしい」とした。
 吉田栄光幹事長が東京都千代田区の東電本店で林孝之福島復興本社副代表に書面を手渡した。

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