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来県の安倍首相 南相馬、飯舘、川俣を視察 イチゴ農園など

いいたていちごランドでイチゴを試食する安倍首相(中央)。左が佐藤代表

 10日に来県した安倍晋三首相はJR新地駅での式典に続き、南相馬市でロボット産業に携わる企業関係者らと懇談し、市内に整備中の研究拠点「ロボットテストフィールド」を活用した地域の発展に期待感を示した。東京電力福島第一原発事故に伴う避難指示が一部を除いて来年3月に解除される飯舘村や川俣町山木屋地区も訪れ、イチゴ農園や納豆工場を視察した。

 南相馬市原町区の精密機械部品製造・販売業「タカワ精密」では商工業者と面会し、渡辺隆光社長(69)から水中土壌調査に使う機械の開発など「ロボットのまち」を目指す地元の熱意を聞いた。
 整備中のロボットテストフィールドに触れて「最先端のロボット試験場ができれば世界中の企業が来る。地域を発展させてほしい」と期待を込めた。市旅館ホテル組合の前田一男組合長(58)が「ドローンで撮った相馬野馬追の映像を東京五輪開会式で流してほしい」と求めたのに対し「まちが立ち直る姿を世界に発信したい」と応じた。
 飯舘村二枚橋のイチゴ生産会社「いいたていちごランド」では赤く色づいた実や、販路回復のために開発したイチゴを原料とした紅茶を味わった。
 佐藤博代表(65)は作付け再開後の取引状況や、来年に栽培面積を震災前の2倍の約40アールに増やす計画を説明した。「避難指示の解除に合わせ、生産規模を拡大したい」と意欲を語った。
 川俣町山木屋地区の自動車部品製造・食品加工業「カミノ製作所」では製造現場を見学後、春巻きやハンバーグ、納豆とアボカドの昆布あえなど県産大豆を使った6品の料理を試食した。「体に良さそう。いろんな食べ方があるんだね」と頬張り、今村雅弘復興相らに勧めていた。
 同社は従来の北海道産に代えて鮫川村産を用いた「女神の納豆」を開発し、関東のスーパーで試販している。神野三和子社長(63)は「県産大豆による商品作りを応援してくれた。励ましに応えたい」と話した。
 
■「五輪までに東京と結ぶ」 常磐線で首相決意
 安倍首相は東京電力福島第一原発事故に伴う帰還困難区域について、「復興には国が前面に立って取り組む」と述べ、帰還困難区域を含む本県の復興加速に向けた基本指針を今月中に閣議決定する考えを明らかにした。
 安倍首相は視察後に川俣町で報道陣の取材に応じ、「今後もできることは全てやり、復興を加速していくために全力を尽くす」と強調した。JR常磐線については「2020年東京五輪までに線路を東京までつなげ、生き生きと復興している姿を世界に発信したい」と語った。

カテゴリー:福島第一原発事故

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