東日本大震災

「「3.11」それぞれの5年」アーカイブ

海の経験 若者に伝承 漁師 菱川豊さん 83 相馬

再開したホッキ貝漁に生き生きとした表情で臨む菱川さん
■「いつか相馬の海に活気」  1日、県内のホッキ貝漁が解禁される。東日本大震災、東京電力福島第一原発事故の影響で出漁予定はなく、寂しい初日を迎える。相馬市尾浜の菱川豊さんは31日、津波で浸水した自宅の片付けに追われた。「例年ならば心はやる時期なのだが...[記事全文

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未来の古里へ再生誓う 農業生産法人社長 平子佳広さん 63 いわき市

加工施設で製品を並べる平子さん
■「将来は遠野で一貫生産」  いわき市遠野町の農業生産法人「いわき遠野らぱん」は震災、原発事故後の地域農業の復興に向けて地元に自生する山ブドウとフランス産ブドウを交配させた品種でオリジナル赤ワインを開発し発売した。今春、育った苗を交配先の山梨県から遠...[記事全文

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福島の魅力伝える場に アクアマリンふくしま職員 岩田雅光さん 49 いわき

アクアマリンふくしまならではの取り組みに意欲を燃やす岩田さん
■「笑い声響かせたい」  15日に再オープンしたいわき市のアクアマリンふくしまが約4カ月ぶりににぎわった。  再開が決まり、セイウチやトドなどを避難させた水族館と20回以上往復して移送した。11年以上の付き合いになるセイウチの「ゴオ」「ミル」を見た時...[記事全文

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古里再生のため前へ 派遣社員 玉川知史さん 22 南相馬・原町区出身

いつか必ず南相馬に帰ると誓う玉川さん=宮城県大和町
■「お父さん、大丈夫だよ」  福島市高湯温泉の旅館で南相馬市原町区から避難した玉川知史君(小高工高3年)が父茂男さんに電話をかける。東京電力の協力会社に勤める父は家族と離れ、今も深刻な状況が続く福島第一原発で働く。避難所暮らしは心細い。短い電話のやり...[記事全文

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魅力と歴史 伝えたい ツーリズムガイド白河顧問 渡部武さん 80 白河

修復工事が完了した小峰城の石垣を見つめる渡部さん
■誇り、生きがい奪われた  国史跡小峰城の大きく崩れた石垣を見た時は涙が出そうになった。ガイド活動はできなくなるかもしれない。観光イベントは軒並み中止。東京電力福島第一原発事故の風評被害でガイド予約のキャンセルも相次ぐ。  震災と原発事故に誇りと生...[記事全文

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笑顔の花咲かせる フラガール47期生 鈴木晴奈さん いわき

 昼と夜のショーに出演し続けている鈴木さん
■3カ月遅れの初舞台  いわき市常磐藤原町のスパリゾートハワイアンズに今春入社した新人フラガール6人が12日夜、待望のデビューを果たした。震災の影響で休館したため例年より約3カ月遅れの初舞台。ステージを終え、「笑顔を皆さんに届けたい」と声を弾ませた。...[記事全文

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特別な命未来照らす 橋本栞ちゃん 4 福島

大好きな絵を描いて見せる栞ちゃん
■震災の日生まれた子  福島市の主婦橋本幸枝さんは東日本大震災発生直後に、市内の明治病院駐車場で女児を出産した。  家族の運転する車で病院に運ばれ、出産の準備をしていた時に地震が起きた。建物が危険になり屋外駐車場に避難。駆け付けた夫紀明さんの車の中で...[記事全文

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初心忘れず夢へ進む 福島成蹊高1年 広野あみさん 16、飯野中2年 諒君 14 福島・飯野

警察官への応援を続けることを誓うあみさん(右)と諒君
■「いつもありがとう」  福島市飯野町青木の114号国道沿い。青木小6年の広野あみさんと4年の諒君きょうだいは27日、いつものように道路脇に立った。国道を行き来する警察や自衛隊の車両に応援のメッセージを掲げ、「いつもありがとう」と大きな声で手を振る。...[記事全文

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古里再生見届けたい 元豊間区長 鈴木徳夫さん 80 いわき

建設が進む豊間中を前に古里復興への思いを語る鈴木さん
■「またみんなで暮らしたい」  壊滅的な被害が出たいわき市平豊間地区の区長、鈴木徳夫さんと有志は震災直後に「豊間区連絡所」を設けた。高台移転など独自の復興案を市に提言するとともに他校に間借りしている豊間小と豊間中の行方を懸念した。  「安全・安心な町...[記事全文

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若者に魅力どう伝える 漁業 北郷輝夫さん 65 いわき

三誠丸の上から海を見詰める北郷さん
■「ようやく前に進める」  東京電力福島第一原発事故の影響で、いわき沖での操業自粛が続くいわき市漁協と小名浜機船底曳網漁協は18日、底引き網漁で初めて試験操業に乗り出す。本格操業再開に向けた第一歩。  「ようやく前に進める。手放しで喜べる状況ではない...[記事全文

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経験伝え命救いたい 新地駅列車脱線・転覆(下) 郡山署 斎藤圭さん 31 郡山

交通事故捜査などを通じて県民の安心を守る斎藤さん
■「5分遅かったら...」  新地町のJR常磐線新地駅で強い揺れを感じ、乗客約40人の避難誘導を決断した相馬署の斎藤圭、吉村邦仁の両巡査は全員を列車から降ろした。約30分をかけて全員を無事に新地町役場に避難させた。その時、濁流は目の前の駐車場に達して...[記事全文

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今も変わらぬ使命感 新地駅列車脱線・転覆(上) 田村消防署 吉村邦仁さん 28 郡山

一人でも多くの命を救う、と決意する吉村さん
■とっさの判断 乗客救う  JR常磐線新地駅で普通列車が津波で脱線・転覆する直前、乗客約40人を緊急下車させ、命を救ったのは警察学校を卒業したばかりの相馬署地域課の斎藤圭(福島市出身)、吉村邦仁(郡山市出身)の両巡査だった。  あの日から2週間。2人...[記事全文

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命を守る重責伝える 棚倉町シルバー人材センター常務理事兼事務局長 薄葉義博さん 62 棚倉

災害への備えの大切さを説き続けている薄葉さん
■「冥福祈るしかなかった」  白河市の葉ノ木平で大規模地滑りが起きた時、白河広域市町村圏消防本部の警防課長だった。多くの災害現場を見てきたつもりだった。自負は吹き飛んだ。想像を絶する土砂の量だった。救助を指揮したが、犠牲者は13人に上った。  「ひた...[記事全文

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必ず帰還し農業再開 農業 西内幸雄さん 75 富岡

富岡町に向かって連日トラックを走らせる西内さん
■「一生懸命やれば帰れる」  5月に町臨時職員になった。ビッグパレットふくしまの避難所でフロア班として清掃や食事の配膳、人数確認などを行っている。避難所への不満はないが何もしないでいると駄目になる。  一生懸命、何かに取り組むことが地元に戻れる日が早...[記事全文

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古里愛野菜に込めて 元岩瀬農高校長 菅野元一さん 65 飯舘

古里復興へ物語を描き続ける、と語る菅野さん
■「再起を後押し」農場貸与  3月末で定年退職の予定だった。古里の飯舘村に戻り、農業をしながら静かに暮らすはずだった。直前に東日本大震災が襲った。4月、村は計画的避難区域に。夢は奪われた。  「被災者の再起を後押しするのも教育者の務め」  被災者に学...[記事全文

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「相双連合」心の支え 会社員 中村公平さん 22 郡山

■夏の大会「最後に思い出」  全国高校野球選手権福島大会2日目ー。  8点差を追う7回裏。双葉翔陽、富岡、相馬農でつくる相双連合の4番中村公平選手(3年、富岡)は内角直球を振り抜いた。乾いた金属音を残し、白球は夏空に舞い上がり、左翼席で大きく跳ねた。...[記事全文

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牧場再開できるのか 農業 遠藤幸男さん 66 川内

■「十分に生活できるはず」  妻タミ子さんと小学生の孫2人らを埼玉県の弟宅に送り出すと自らは家族のように大切にしている牛のために村に残った。  一斉避難の翌日からは自宅から約10キロの牧場に通った。屋内退避としていた政府が方針を転換し、自主避難を促さ...[記事全文

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帰りたい...つぶやく母 埼玉・加須市に避難 渡部三恵子さん 67 双葉

加須市の県営住宅で母親と一緒に過ごす渡部さん(左)
■「新しい生活を始めたい」  東京電力福島第一原発事故に伴う最後の避難所となった埼玉県加須市の旧県立騎西(きさい)高に平成23年3月末に母親と夫、義母で身を寄せた。利用者が減る中、介護が必要な母のために避難所を離れなかった。  「埼玉県内に中古住宅で...[記事全文

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被災地発 日本を元気に 会社社長 鈴木賢治さん 33 いわき出身

 東京都で営む自社事務所で従業員と語り合う鈴木さん(右)
■「商売再開する人の力に」  昭和のレトロな風情が残るいわき市平の「白銀小路」が「夜明け市場」として新しい飲食店街に生まれ変わろうとしている。5軒、6軒...。震災で被災した店舗が復活へ集う。  「一日も早く商売を再開したい人の力に」  空き店舗への...[記事全文

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2つの古里守って結ぶ 農業 遠藤祝穂さん 71 富岡

「そうそう絆サロン」で仲間と語り合う遠藤さん(右)
■「サロンでつながり保つ」  東京電力福島第一原発事故で富岡町から喜多方市に避難した。元富岡町職員。原子力防災に携わった。むなしさが胸に刺さる。避難者のつながりを保つ「そうそう絆サロン」づくりに奔走した。見知らぬ土地で苦労を重ねた。  「避難者を守ら...[記事全文

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自慢の味古里で再び 双葉食堂店主 豊田英子さん 66 南相馬小高区

ラーメン作りに思いを込める豊田さん
■「ラーメンで絆をつなぐ」  黄金色のスープに程よく絡む縮れ麺。「双葉食堂」の中華そばは古里の味だ。東京電力福島第一原発事故で店のある南相馬市小高区は警戒区域に。避難した新潟県で作ったラーメンが避難者を笑顔にした。  「ラーメンで絆をつなぎたい」。平...[記事全文

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患者に寄り添い続ける 看護師 吉村菜央さん 23 相馬

 笑顔を絶やさず患者に寄り添える看護師になると誓う吉村さん
 あの時から、何気ない日付が多くの人にとって忘れ得ぬ日になった。  「3・11」  東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から5年。県民はそれぞれの想(おも)いを胸に刻んで歩み続けている。  あの日、あの時に出会った人の今を追った。  ■「一歩踏み出...[記事全文

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