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格納容器内推定530シーベルト 第一原発2号機

 東京電力は2日、福島第一原発2号機の格納容器内部で撮影した画像を解析した結果、空間放射線量が最大毎時530シーベルトと推定されたと発表した。これまでの測定値を大幅に上回る極めて高い線量となる。圧力容器直下に鉄製足場の一部が脱落した縦横1メートル程度の穴があることも判明した。メルトダウン(炉心溶融)で溶け落ちた溶融燃料(燃料デブリ)の熱でできたとみられる。格納容器内の高線量や損傷は廃炉に向けた調査の障害になる恐れが出ている。

 東電は1月に2回行ったカメラ調査で撮影した画像のちらつき具合などから線量を解析した。カメラの進入経路上の3カ所を調べた結果、格納容器内側に入った場所は毎時50シーベルト、圧力容器下部に至る途中は同530シーベルト、さらに中心へ進んだ地点は同20シーベルトだった。
 1シーベルトは1000ミリシーベルトに相当する。今回の推定線量は数十秒、被ばくすれば人が死亡するレベル。事故発生から3月で丸6年となるのを前に、原子炉の汚染状況の深刻さや、燃料デブリ取り出しに向けた道のりの険しさが浮き彫りとなった。
 福島第一原発でこれまでに測定された最大値は、平成24年に2号機内部で計測した毎時73シーベルトだった。
 東電は画像解析で線量を算出するのは間接的な手法であり、3割程度の誤差が生じる可能性のある数値だと説明。線量計を備えた自走式ロボットを2月中に投入して測定する。

■ロボ進入口付近も落下

 圧力容器真下の鉄製足場に縦横1メートル程度の穴が開いていることが分かったため、自走式ロボットによる調査は計画の修正を迫られる。
 格納容器のロボット進入口付近も落下している箇所があるのも確認されている。2つの損傷箇所はともに計画していたロボットの走行経路上に当たり、行動範囲は想定よりも大幅に狭まるため、東電は計画の見直しを進める。
 東京都の東電本店で記者会見した岡村祐一原子力・立地本部長代理は、堆積物や足場の損傷などを踏まえてロボット調査の手法を検討していると説明。「可能な限りの情報を得て対応する」としている。

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