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放射線 放射性物質 Q&A 100ベクレルのキノコ、1年間食べると

 現在、食品中の放射性セシウムの基準値は1キロ当たり100ベクレルと定められていますが、では100ベクレルの放射性セシウムを含むキノコを1年間毎日食べたら健康影響はみられるのでしょうか。

【回答者】県放射線健康リスク管理アドバイザー・長崎大原爆後障害医療研究所教授 高村昇さん

■レントゲンの半分以下

 仮に、100ベクレルのセシウム137を含むキノコを日本人のキノコの平均摂取量である17・6グラム、1日食べたとすると、内部被ばく線量は約0・05マイクロシーベルト、1年間毎日食べたとすると約20マイクロシーベルト(0・02ミリシーベルト)内部被ばくすることになります。
 この線量は、胸のレントゲン写真を1回撮影するときの被ばく線量の半分以下であり、100ベクレルのセシウム137を含むキノコを1年間食べ続けたとしても、発がんのリスクが上昇されるとされる100ミリシーベルトや、国際放射線防護委員会(ICRP)が定める平時の公衆の線量限度である年間1ミリシーベルトを大きく下回ります。ですから、100ベクレルの放射性セシウムを含むキノコを1年間毎日食べたとしても健康影響はみられません。
 意外と少ない線量と思われるかもしれませんが、これは現在の基準値が、内部被ばくが年間で1ミリシーベルトを超えないために、かなり厳しく設定されているためです。このため、野生のキノコや山菜など、現在も放射性セシウムが検出されやすい食材については注意を払う必要がありますが、数回基準値を超えるキノコを食べたとしても、健康に影響が出るわけではありません。
 また、市場に出回っているキノコ類はハウス栽培で作られたものが多い上、放射性物質の含有量に関する検査を受け、基準値を下回っていることが確認されているため問題ありません。

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