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月内にも抜き取り完了 第一原発1号機タービン汚染水

 東京電力福島第一原発の建屋地下にたまっている高濃度汚染水をくみ上げる計画で、1号機タービン建屋の抜き取りが月内にも終わる見通しとなった。建屋最下階の床面が露出すれば同原発1~4号機の建屋で初めて。東電は汚染水が津波などで外部に漏れるリスクが下がるとみている。

 東電は1号機タービン建屋の汚染水について、平成28年度内のくみ上げ完了を目指していた。32年までに全ての建屋の汚染水抜き取りを終え、33年の溶融燃料(燃料デブリ)取り出し開始に備える。
 原子炉建屋と隣接するタービン建屋でそれぞれ汚染水をくみ上げ、放射性物質除去装置で処理した上でタンクで保管している。処理水の一部は燃料デブリの注水冷却に用い、汚染水となって建屋地下にたまっている。
 原子炉建屋とタービン建屋は貫通部でつながっており、これまで汚染水が行き来していた。地下水が建屋に入る前にくみ上げる「サブドレン」の運用などで汚染水の水位が貫通部より下がり、原子炉建屋からタービン建屋への流出が止まった。
 このため東電はタービン建屋の最下階にポンプを新設し、底にたまった汚泥をかき混ぜた上で抜き取りを開始した。23日現在で水位は床面から24センチほどまで下がり、月内にも抜き取りが終わる見通しだ。
 東電は残りの建屋についても1号機タービン建屋と同様の手法で水抜きを進める方針。地盤を凍らせて建屋への地下水流入を防ぐ「凍土遮水壁」の効果次第で、全建屋のくみ上げ完了時期を32年から30年に2年前倒しできるとしている。

カテゴリー:福島第一原発事故

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