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世界最新鋭IGCC着工 32年運転開始目指す

工事の安全を祈りくわ入れする石川代表

 勿来IGCCパワー合同会社がいわき市岩間町に新設する世界最新鋭の石炭ガス化複合発電(IGCC)が7日、着工した。環境負荷が少ない石炭利用技術「クリーンコール」の一大拠点とする計画で平成32年9月の運転開始を目指す。原発に代わるエネルギーの供給地として本県の復興と電力の安定供給が期待される。
 合同会社は三菱商事パワー、三菱重工業、三菱電機、東京電力ホールディングス(HD)、常磐共同火力の5社が共同出資する発電事業会社。常磐共同火力勿来発電所の東側の土地約7万平方メートルにIGCC1基を建設する。出力は約15万世帯分に当たる約54万キロワットに上る。
 広野町の東電広野火力発電所には広野IGCCパワー合同会社が同規模の1基を設置する計画で、33年9月の稼働を目指す。勿来と広野の2基を合わせると出力は原発1基分に相当する。総事業費は2基で約3000億円。2基合わせ1日最大2000人規模の雇用を創出でき、1基当たりの周辺地域への経済効果は今後40年間で約800億円とされる。
 IGCCの発電の仕組みは【図】の通り。石炭をガス化し、ガスタービンで発電するとともに排熱を利用し蒸気タービンを回してダブルで発電。従来の石炭火力発電よりも石炭の使用量が少なく、発電効率が良い。二酸化炭素排出量を約15%削減できるという。
 石炭をガス化する際の独自の技術「空気吹き」は30年以上かけて開発した。商用発電施設に導入するのは世界で初めてという。
 起工式は現地で行われ、石川剛代表がくわ入れなどをした。石川代表は「福島発の技術を世界に発信し貢献したい」と述べた。

カテゴリー:福島第一原発事故

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