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桜並木再び笑顔満開 富岡「復興の集い」

夜の森の桜のトンネルで披露されたよさこい

 東京電力福島第一原発事故による避難区域が今春、一部を除いて解除された富岡町の「復興の集い2017」は8日、町内で催された。帰還した住民らが大勢、足を運び、夜の森地区の桜のトンネルなどを歩行者天国にして繰り広げた多彩なイベントを楽しんだ。「懐かしい顔に出会い、生活を再建する意欲が湧いてきた」。待ちこがれた花の季節に、笑顔がはじけた。
 いわき市の仮設住宅で暮らしていた無職猪狩ヤスヨさん(75)はこの日、町内の災害公営住宅に引っ越した。よさこいやステージイベントを鑑賞し、夢にまで見た古里での生活が始まると実感した。「こんなに大勢の人を目にするのは久しぶり」と目を細め、「これを機に多くの町民が戻ってほしい」と願った。
 いわき市の災害公営住宅から駆け付けた無職遠藤啓子さん(77)は町文化交流センター「学びの森」で行われた帰町開始記念式典に出席し、町民歌「富岡わがまち」を歌った。歌詞には太平洋や夜の森の桜が登場する。いとしい風景が脳裏をよぎり、胸がいっぱいになった。「やはり富岡が最高」と感無量の表情を浮かべた。
 会社員山崎里沙さん(28)は小学2年の長男陽向(はると)君(7つ)と、桜のトンネルを走る観光用の人力車を楽しんだ。いわき市で避難生活を続けており、息子に生まれた場所を一目見せてあげたい-という思いにかられた。「東日本大震災前のにぎわいがよみがえった。今後も町民が集まるイベントを開いてほしい」と訴えた。

カテゴリー:福島第一原発事故

ステージのイベントに拍手を送る富岡町民ら

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