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「信頼回復」掲げ視察 吉野復興相

海に向かい黙とうをささげる吉野復興相(前列左)。後方の鉄塔には津波の高さを示す看板が設置されている=宮古市

 吉野正芳復興相は1日、東日本大震災による巨大津波で甚大な被害を受けた岩手県沿岸部を就任後初めて視察した。「(震災が)まだ東北で良かった」などとした前復興相の発言を謝罪するとともに、信頼回復への決意をあらためて強調した。
 沿岸部の視察に先立ち、吉野氏は県庁で達増拓也知事と会談した。達増知事から仮設住宅で暮らす約1万2000人への支援を要請され「現地を見て対応していく」とうなずいてみせた。会談後、記者団に「被災者一人一人に真に寄り添った対応をしたい」と語った。
 その後、宮古市の鍬ケ崎公民館に向かい、同行した長坂康正内閣府・復興政務官らとともに海に向かって黙とうをささげた。山田町や大槌町、釜石市などにも足を運び、各首長らから直接、復興の現状を聞いた。最後に訪問した大船渡市では、完成したばかりの商業施設を訪れた。
 中央における震災の風化が指摘される中、数年ぶりとなる被災地出身の復興相に対する地元住民の反応はさまざまだ。自宅が津波で全壊した宮古市の鍬ケ崎公民館の中島照夫館長(81)は「同じ東北人として復興を加速化させてほしい」と期待感を示す。一方、この日の視察で住民と対話した時間は全体でも10分足らず。大船渡市の鮮魚店の店員村上大介さん(40)は「現状では人物像も、どういった政策をしてくれるのかも見えてこない。水産業活性化への支援をお願いしたい」と注文した。
 吉野氏は2日、同県陸前高田市や宮城県の沿岸部を視察する。

カテゴリー:福島第一原発事故

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