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本棟完成、16日竣工 福島大環境放射能研

完成した環境放射能研究所本棟

 福島大は7日、福島市金谷川の同大に建設していた環境放射能研究所本棟が完成したと発表した。16日に竣工(しゅんこう)式を行う。共同研究室や国際会議を想定し150人収容可能な大会議室を備える。国際的研究拠点を目指し、放射性物質の環境への影響調査などを国内外の機関と連携して進める。

 本棟は鉄骨鉄筋コンクリート6階建てで、延べ床面積は約4000平方メートル。10の研究室や実験室、解剖室などが整備された。
 研究所は平成25年7月に設立され、東京電力福島第一原発事故で県内に拡散した放射性物質が内陸から河川を経て海に移行する過程などを調査している。現在は2階建て延べ床面積約1400平方メートルの分析棟で業務を行っており、十分なスペースが確保できていなかった。本棟の完成で多くの研究機関との連携が期待できる。
 同大は31年度に文部科学省の「共同利用・共同研究拠点」の認定を目指す。6月中に文科省に事前相談し、30年度内に申請する予定。今夏にはチェルノブイリ原発事故の影響を合同調査しているウクライナの専門家を招き、国内外の研究者を集めたシンポジウムも検討している。
 会見した内村等環境放射能研究所事務室長は「国内外の機関との共同研究が活性化する」と話した。

■地域貢献へ一層努力 情報発信分野最高評価受け中井学長
 文部科学省の国立大学法人評価委員会が6日公表した第2期中期目標期間(平成22~27年度)の達成状況で、福島大が情報発信の分野で最高評価となったことなどを受け中井勝己学長は7日、「新たな地域社会の創造に貢献できる教育を重視し一層の発展を目指す」と語った。
 中井学長は「被災地に立地している国立大学としての役割は果たしてきた」と振り返り、「学生とともに進めてきた事業が間違っていなかったということ」と評価を受け止めた。今後については「東日本大震災と東京電力福島第一原発事故はまだ収束していない。食農学類(仮称)設置などの目標を確実に実現し、復興に結びつけたい」と話した。

カテゴリー:福島第一原発事故

今後も復興に向けた活動を継続すると語る中井学長

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