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住環境、一層の回復を 南相馬市避難解除から1年

キャンドルに火をともす参加者=12日午後7時20分ごろ

 東京電力福島第一原発事故に伴い南相馬市に出されていた避難指示が帰還困難区域を除き解除されてから12日で1年となった。全域が避難区域だった小高区の居住者は6月末現在、解除当初に比べて6倍以上となる2008人となっている。
 住民帰還の促進に伴い住環境の再生を求める声が高まっている。市は居住環境の向上を目指し2018(平成30)年度内に区内に商業施設を整備する。
 区内居住者の1000人以上が65歳以上の高齢者。市は介護福祉関係事業の再開を支援して高齢者が安心して暮らし続けられる地域づくりを進める。医療面では4月に小高調剤薬局が再開し、5月には小高病院でタブレット端末による遠隔診療が始まった。小高区では4月に幼稚園・小中学校が再開し、小高産業技術高が開校した。600人を超える児童生徒が区内に通学している。小売店はコンビニエンスストア2店舗などが営業を始めた。

■避難解除1年小高でイベント キャンドルナイト

 南相馬市小高区のJR小高駅前の民家で12日、避難指示解除から1年を記念し、住民有志が復興の加速を願ってキャンドルナイトイベントを催した。
 市民団体「おだかぷらっとほーむ」の主催。自宅を会場に提供した新開喬さん(79)は震災と原発事故前まで小高区で唯一の釣具店を営んでいた。激しい揺れで店舗と自宅は半壊し、店を畳んだ。自宅は再建し、1月に避難先から戻った。
 住民の帰還は進んでいると感じている。一方で今なお判断のつかない人がいると思うと複雑な思いが胸を去来する。
 850本の炎で表現された「7・12 小高 忘れない」の文字を見つめながら、「元の活気ある小高に戻ってほしい」と祈りを込めた。

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