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タンク増加に懸念 トリチウム処分政府小委員会が第一原発視察

トリチウム水の保管状況などを視察する小委員会のメンバー

 東京電力福島第一原発事故で生じた汚染水の浄化処理後に残る放射性トリチウム水の処分方法を絞り込む政府の小委員会は15日、福島第一原発を視察し、汚染水から大半の放射性物質を取り除く多核種除去設備(ALPS)、トリチウム水の貯蔵タンクなどを確認した。
 山本一良委員長(名古屋学芸大副学長)は原発構内で記者団の取材に応じ「原発全体のリスクは全て下がっているのにタンクのリスクだけが上がっている」と指摘。「早く何とかしないと全体の作業に支障が出てくる」と懸念を示した。
 東電によると、福島第一原発に保管されている汚染水は6日現在、約100万トンあり、全容量の約104万トンに迫っている。このうち汚染水を浄化処理した後のトリチウム水は約78万トンに上る。松本純福島第一廃炉推進カンパニーバイスプレジデントは小委員会の視察メンバーに「ぎりぎりでタンクを運用している」と強調した。
 トリチウム水の処分を巡っては、川村隆東電会長が共同通信社などのインタビューに対し海洋放出する方針を明言。トリチウムは通常の原発でも海に放出されているとして、原子力規制委員会も東電に海洋放出を求めてきた。ただ、漁業者らの風評被害への懸念は根強く、小委員会でも慎重論が出ている。
 山本委員長は川村会長の海洋放出発言について「どのように言ったか、ちゃんと把握できていない。今から勉強する」と述べた。

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