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東電「デブリの可能性高い」 複数の物体撮影 第一原発3号機調査

 東京電力は21日、福島第一原発3号機の原子炉格納容器内で水中ロボットを用いた調査を再開し、圧力容器の底部付近で岩状やつらら状となった複数の物体を撮影した。東電は「事故で溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)の可能性が高い」と明らかにした。今回の画像は燃料デブリ取り出しの工法決定に向け、貴重なデータとなる。

 3号機と同様に炉心溶融(メルトダウン)を起こした1、2号機の調査でデブリとみられる物体が撮影されたことはあったが、東電がデブリの可能性が高いと明言したのは初めて。
 21日の調査は午前5時ごろに始まった。遠隔操作で水中ロボットを原子炉圧力容器の下にある格子状の鉄製足場(グレーチング)付近まで潜らせ、搭載したカメラで圧力容器の底部付近を撮影した。
 東電が公開した画像では、圧力容器を支える土台の内側の壁際や圧力容器直下にある制御棒駆動装置近くに何かが溶けて固まったような物体が複数確認された。色は黒やグレー、オレンジなどで、場所によって異なっていた。燃料デブリが圧力容器の底を突き破って落下し、冷え固まった可能性がある。
 東電の木元崇宏原子力・立地本部長代理は21日夜に記者会見し、「溶けた何かが折り重なっている」と説明。格納容器内に核燃料以外の熱源は他にないとし、「燃料デブリの可能性が高い」と語った。
 調査では、圧力容器下部にあったグレーチングの少なくとも半分以上がなくなっている状況も確認された。燃料デブリがグレーチングを巻き込んで格納容器の底に落下したとみられるという。
 政府と東電は今夏、1、2、3号機の状況に応じて燃料デブリの取り出し方針を決める計画だ。しかし、燃料デブリの位置や形状、性質は事故から6年以上が過ぎた現在も詳細に把握できておらず、計画決定は難航するとの見方が出ていた。
   ◇  ◇
 水中ロボット調査は22日も実施する。格納容器の底までロボットを潜らせ、燃料デブリの撮影を目指す。

カテゴリー:福島第一原発事故

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