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請戸の田植踊復活 浪江で震災後初

津波で流された本殿などの前で請戸の田植踊を奉納する踊り手

 東日本大震災の津波で本殿などが流失した浪江町請戸の苕野(くさの)神社で12日、震災と東京電力福島第一原発事故後初めて、請戸芸能保存会の田植踊が奉納された。奉納は6年半ぶりで、踊り手らは古里での復活を喜び、同神社の再建を願った。
 仮の社殿で神事が行われた後、境内跡で中学生から社会人までの女性6人が田植踊を披露した。請戸行政区長の鈴木市夫さん(77)=鈴木酒造店社長=ら地域住民が手拍子をしながら温かく見守った。勇壮な神楽も繰り広げられた。
 田植踊は江戸時代から続いており、豊漁や豊作を祈る安波(あんば)祭で奉納していた。保存会は震災後、町民の避難する仮設住宅などを訪問し、披露を続けてきた。今回の奉納は浪江町の原発事故による避難指示が3月末に解除されたことなどから実現した。
 復活に尽力した保存会副会長の佐々木繁子さん(67)は「踊りが地域の絆を強めていると感じた。神社の再建を祈り、活動を続けたい」と感極まった表情を浮かべた。
 震災前、踊り手は請戸小の4~6年の16人で構成していたが、現在は後継者不足で年齢制限していない。
 出演した横山和佳奈さん(19)=東北福祉大1年=は震災当時、請戸小6年。「残さなければならないとの気持ちが強くなった。10年、20年とやっていきたい」と真剣な面持ちで話した。

カテゴリー:福島第一原発事故

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