浪江町が東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの復旧復興に向けて町内幾世橋に整備していた町営住宅「幾世橋集合住宅」2棟80世帯が完成し、29日に入居が始まった。
災害公営住宅などの入居対象とならない町民や町外からの移住者向けに建てた。町が買い上げた雇用促進住宅を修繕・増築した。5階建ての鉄筋コンクリート造りで、敷地面積は6745平方メートル。間取りは1LDKと3DK。1階は高齢者世帯や車椅子の住民が住めるようにバリアフリー化し、スロープを付けた。新たに外付けでエレベーターを設けた。
現地で竣工(しゅんこう)式を行い、国や県などから約50人が出席した。馬場有町長が「町を再生させるため住環境を整備し、復興の加速に努める」とあいさつし、関係者とともにテープカットして完成を祝った。
(カテゴリー:福島第一原発事故)