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知事、安全性訴え セミナー 県人会などと交流 米で復興の現状発信

復興の現状についてスピーチする内堀知事

【米・ロサンゼルスで鈴木宏謙本社報道部記者】北南米3カ国を訪問中の内堀雅雄知事は18日午前(日本時間19日午前)、最初の訪問先の米国・ロサンゼルスに到着した。在ロサンゼルス日本総領事館と福島復興セミナーを共催し、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの復興の現状を発信した。
 セミナーは総領事公邸で開き、両国政府や経済界、南カリフォルニア(南加)県人会などから約70人が出席した。内堀知事は震災からの時の経過を「2413日」と日数で表し、今の福島について英語で約30分間スピーチした。
 最大で県面積の12%を占めた避難区域は3%に縮小し、空間放射線量も除染などが進んで各国の主要都市と変わらない水準と説明し、安全性に理解を求めた。全国新酒鑑評会の金賞受賞数が5年連続日本一に輝いた県産日本酒や、東南アジアへのコメやモモの輸出増を「光」として紹介した。一方、福島第一原発の廃炉や風評に伴う農林水産物の価格低迷などを「影」と認めた上で再生可能エネルギーやロボットなど新産業の育成に挑戦する姿勢を強調した。
 内堀知事はセミナーに先立ち千葉明総領事と懇談し、滞在中の支援に感謝した。
 北南米訪問は各在外県人会の節目を母県として一緒に祝い、交流を深めるのが狙い。震災と原発事故後の各国からの支援に感謝を示し、福島の現状を伝える目的もある。内堀知事は19日午前(日本時間20日)に南加県人会との懇談会に臨む。22日にブラジル県人会創立100周年記念式典、24日にペルー県人会の県人移住110周年記念式典にそれぞれ出席し、27日に帰国する。
   ◇  ◇ 
 講演後に県と南加県人会、総領事館がレセプションを催した。杉山純一県議会議長の発声で乾杯し、福島の産品を取り入れた料理を振る舞った。
 福島牛のしゃぶしゃぶや、日本酒などが来場者の人気を集めた。県人会の女性メンバーは県産モモのジャムや蜂蜜を使ったおつまみを出した。熊田るみ会長(いわき市出身)は「カリフォルニアでは県産品への抵抗はあまり感じないので、これからもPRに協力したい」と話した。

カテゴリー:福島第一原発事故

来場者に県産酒などを振る舞う南加県人会のメンバーら

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