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国内初ドローン配送 ローソンと楽天、小高で実験

小谷集落センターに到着したドローン。移動販売車(奥)で待つ客に商品を届ける

 ローソンの移動販売車で注文を受け、近くのコンビニエンスストアから楽天のドローンで商品を配送する国内初の実験が31日、南相馬市小高区で始まった。東京電力福島第一原発事故による避難指示の大部分の解除後、高齢化率が50%を超える小高区内で住民の買い物の利便性向上を目指す。
 実験ではローソンの移動販売車が毎週木曜日午後2時から午後3時まで小谷集落センターに滞在して商品の注文を受け付ける。注文を受けると、ドローンがローソン南相馬小高店から商品を積んで飛び立ち、約2・7キロ離れた小谷集落センターに届ける。機体は高度50メートルを飛び、縦横22センチ、高さ15センチ、重さ約2キロまでの商品を積める。販売車に積めない揚げ物などの温かい商品の配送を来年3月末まで続け、実用化に向け安全面などの課題を探る。
 31日は小谷行政区の高野次夫区長(70)が小谷集落センターで販売車で扱っていない「からあげクン」やコロッケを注文した。店員が店舗に電話で発注すると、商品を積んだ楽天のドローンが数分で到着した。届けられた商品を食べた高野区長は「温かくておいしい。買い物が便利になれば戻る人も増えるはず」と笑顔を見せた。
 航空法上、ドローンは目視外での飛行を禁止されている。楽天によると、民家など人の上を飛ばないルートを国土交通省に届け出て飛行の承認を得た。
 原発事故前まで57世帯あった小谷行政区は現在、12世帯が居住している。実験に立ち会った桜井勝延市長は「自動飛行のため人為的ミスはなく確実な配送ができる。買い物弱者の対策に十分機能するはず」と期待を寄せた。

カテゴリー:福島第一原発事故

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