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木戸川漁協復興描く 東京海洋大客員教授 奥山さん本執筆

木戸川漁協の本を手にする鈴木さん

 サケ漁で有名な楢葉町の木戸川漁協で、ふ化場長を務める鈴木謙太郎さん(35)を主人公にしたノンフィクション「サケが帰ってきた! 福島県木戸川漁協震災復興へのみちのり」が小学館から出版された。東京海洋大客員教授でサケマス魚類が専門の奥山文弥さん(57)が執筆し、漁協が監修した。東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から復旧、復興するまでの経緯を分かりやすく描いている。

■ふ化場長 鈴木さん主人公
 奥山さんはテレビの釣り番組にも出演している「釣り名人」。震災前に木戸川で行われていたサケの釣獲調査に参加した縁で、鈴木さんら漁協関係者と知り合った。震災後もたびたび楢葉町や木戸川を訪れ、復旧、復興に協力してきた。「いつか木戸川漁協のことを本にしたい」と考えていた。
 本は四六判の168ページ。「僕はサケが好き」「混乱の中で」「復興への取り組み」「サケが帰ってきた」の4章からなる。いわき市出身の釣り好きの謙太郎少年が小名浜水産高(現いわき海星高)を経て、木戸川漁協に就職した経緯、震災発生時や発生直後の状況、サケのふ化事業やサケ漁が再開した様子などを描いている。
 子どもも読むことができるよう多くの漢字に振り仮名を振った。冒頭には7ページにわたり写真で震災前の木戸川のにぎわいや被災状況、復興に向けた取り組みを紹介。表紙や本文中にはイラストレーター天本恵子さんのかわいらしい挿絵を掲載した。サケの生態や原発事故による放射線の被害なども分かりやすく解説している。
 鈴木さんは「自分が主人公というのは気恥ずかしいが、木戸川のサケを全国の人に知ってほしい。できれば全国の小中学校の図書館などにも置いてもらいたい」と話している。
 本は消費税別で1300円。書店のほか、楢葉町の農林水産物処理加工施設でも販売している。

カテゴリー:福島第一原発事故

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