東日本大震災アーカイブ

新駅設置協議本格化へ JR常磐線Jヴィレッジ付近 町村会要望受け県

内堀知事に新駅設置を求める松本町長(中央)と渡辺町長(右)

 双葉地方町村会は9日、県にサッカー施設「Jヴィレッジ」(楢葉町・広野町)の近くにJR常磐線の新駅を設置するよう要望した。これを受け県は、新駅の場所や設置方法、費用負担などについてJR東日本、関係自治体との協議を本格化させる。2019(平成31)年4月のJヴィレッジの全面再開に合わせ、新駅の利用を開始する方向で調整を進める。
 双葉地方町村会長の松本幸英楢葉町長が県庁を訪れ、内堀雅雄知事に「Jヴィレッジへのアクセス向上が必要になる」と求めた。内堀知事は「新駅ができればJヴィレッジの価値が高まり、利便性が向上する。地域全体の活性化にもつながり、非常に意義がある。思いを受け止め一緒に前に進む」と応じた。
 松本町長はさらに、Jヴィレッジのスタジアムの収容人数を現行の約5000人から、J1公式戦や国際大会が開催できる数万人規模に改修するよう求めた。交流人口拡大に向けた施設の新増設、常磐自動車道の4車線化なども要望した。渡辺利綱大熊町長らが同席した。

カテゴリー:福島第一原発事故