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川俣町山木屋のカミノ製作所 古里で全社再出発

カミノ製作所の自動車部品製造部門の移転先となる川俣西部工業団地

 川俣町山木屋のカミノ製作所は来年3月末までに、東京電力福島第一原発事故の影響で福島市に移転している自動車部品製造部門を同町鶴沢の川俣西部工業団地に建設する新工場に移す。同社は休止していた納豆の製造・販売を2015(平成27)年に山木屋で再開した。東日本大震災から7年を機に、全社的に「古里」で再出発する。

 自動車部品製造部門は原発事故後、福島市永井川の建屋を借りて操業してきた。今年8月、建屋を所有する市内の企業から工場増設に伴う移転の要請があった。原発事故による川俣町山木屋の避難指示は3月末に解除されたが、本社で金属加工の機械を置いていた場所は納豆製造に使うクリーンルームに改修していた。
 再移転先を探す中で、町から川俣西部工業団地への立地を打診された。社員の多くが住む福島市で候補を探す考えもあったが、神野三和子社長(64)は「原発事故後に支援してくれた町や住民の方々に恩返ししたい」と進出を決めた。
 川俣西部工業団地の約2・5ヘクタールの区画のうち約30アールの土地を活用し、新工場を建設する。年明けに着工し、3月末までの稼働を目指す。現在の従業員数は自動車部品製造部門が12人、納豆製造部門が3人。両部門で新たな雇用も検討している。
 神野社長は自動車部品製造部門を受け入れた福島市の企業に改めて感謝しながら、「ようやく川俣に戻ってこられた。町の発展のため新たな事業展開を考えたい」と意欲を新たにしている。
 カミノ製作所は福島民報社の第3回ふくしま経済・産業・ものづくり賞(ふくしま産業賞)で特別賞を受けた。

カテゴリー:福島第一原発事故

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