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古里に安波祭再び 心つなぐ伝統の舞

震災後、初めて行われた●野神社での安波祭で奉納された田植踊り

 東日本大震災の津波で大きな被害を受けた浪江町沿岸部の請戸地区にある●野(くさの)神社で18日、豊漁や豊作を願う伝統行事「安波祭(あんばまつり)」が催された。東京電力福島第一原発事故に伴う避難指示の一部解除などを受け、震災後、町内で初めて実施した。県内外に避難している大勢の住民らが復活を喜んだ。
 安波祭は江戸時代から続く伝統行事。請戸芸能保存会が中心となり、避難先の仮設住宅で続けてきた。この日は津波で社殿が流された神社の境内で神事を執り行った。冷たい浜風が強く吹き付ける中、雅楽や神楽、田植踊りが奉納された。
 田植踊りを奉納した女子9人のうち、東北生活文化大2年の畑中美咲さん(20)=仙台市=、磐城一高2年の夏美さん(17)=いわき市=は姉妹。周りの風景が変わり果てており、震災前を思い出しながら舞った。「久しぶりに再会できた人もいてうれしかった。機会があればまた踊りたい」と笑顔を見せた。
 請戸地区出身で●野神社氏子総代長の渡部忍さん(68)は「やっと請戸で復活でき、感無量。祭が避難の続く住民の心のよりどころとなるよう、来年以降も続けたい」と語った。

※●は草カンムリに召

カテゴリー:福島第一原発事故

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