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「3年後の福島」考察 産業再生、風評払拭語る くるまざカフェシンポ

越智さん(左)とともに飯舘村の将来などを語り合う登壇者

 除染後の日常を取り戻す営みについて考える「くるまざカフェシンポジウム ふくしま"みち"さがし」は24日、福島市のコラッセふくしまで開かれた。東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から7年を前に、「3年後の福島」を見据えて産業再生や風評払拭(ふっしょく)の道筋を語り合った。

 環境省と県が共同運営する環境再生プラザの主催。約100人が参加した。県内各地を昨年巡った3組の体験プログラムの参加者と訪問を受け入れた側の代表が登壇し、現状や将来の展望について議論した。東京慈恵会医大講師の越智小枝さん、立命館大衣笠総合研究機構准教授の開沼博さん(いわき市出身)が進行した。
 相馬市の旅館業久田浩之さんは試験操業の水揚げが少なく、宿泊客に地元の魚を出せない悩みを紹介。「観光復活に向け、復興の歩みを発信できる人材を育てたい」と意欲を語った。飯舘村の畜産業山田猛史さんは3年後には農地の集積が進むと予想し、「古里の出直しの土台づくりは中高年の自分たちが担う」と農畜産業の村を立て直す決意を強調した。
 有識者や報道機関からの提言もあった。福島民報社の早川正也浜通り創生局長は先端産業を集積する福島・国際研究産業都市(イノベーション・コースト)構想を、地域の産業にどう生かすかが鍵だと指摘。複合災害から立ち上がる県民の取り組みを、人口減少など全国的な課題の解決策を探る「学びの場」と捉える必要性を訴えた。
 来場者を交えたワークショップも催した。「浜通りの暮らしと仕事」「森林里山の暮らし」「除染のその後」など5つのテーマで意見を交わした。

カテゴリー:福島第一原発事故

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