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TOKIO出演継続 県の風評払拭事業

会見でTOKIOの出演継続を依頼した経緯を話す内堀知事

 県は7日、2018(平成30)年度の県産農林水産物の風評払拭(ふっしょく)事業で、引き続きアイドルグループ「TOKIO」に出演を依頼したと発表した。東京電力福島第一原発事故後に果たした役割の大きさや、強制わいせつ容疑で書類送検され、起訴猶予処分となって脱退した山口達也さん以外のメンバー4人が、本県復興を応援する意思を持ち続けている点などを踏まえた。

■復興への思い評価 内堀知事

 TOKIOは東日本大震災と原発事故翌年の2012年度から本県のコメやモモ、野菜などのPRのため計22本のテレビCMやポスターなどに登場した。県は4月下旬の事件発覚直後から対応を検討していた。
 TOKIOは震災前から県民と関わり、農林水産物の品質や安全性を発信してきた。リーダーの城島茂さん、国分太一さん、松岡昌宏さん、長瀬智也さんは今月2日の記者会見で福島への変わらぬ思いを語った。こうした経過を踏まえ、県は県クリエイティブディレクター箭内道彦さん(郡山市出身)を介し3日にジャニーズ事務所に継続を打診したところ、「基本的にお受けしたい」との回答を得たという。
 今後は広告代理店や事務所と詳細を詰めた上で、モモや野菜の出荷時期を見据え、7月中旬までに新たなテレビCMやポスターなどを制作、発表する。
 内堀雅雄知事は7日の定例記者会見で「TOKIOの皆さんは本県が苦しい時期から風評払拭を全力で応援してくれた」と県とグループの関係に言及し、会見での4人の発言を「福島の復興への思いを語ってくれた」と評価。「今年度も風評払拭に4人の力を貸していただきたい」と語った。
 事件発覚後、県には6日午後1時までに県内外から448件のメールが届き、このうち431件はTOKIOによるCMなどの継続を望む声だったという。内堀知事は「ネット上も含め事案へのさまざまな意見を受け止め、プロジェクトをどう進めるか模索する」と述べた。

■県民から歓迎の声

 県が県産農林水産物の風評払拭(ふっしょく)事業に、引き続きTOKIOの出演を依頼したことを受け、県民からは歓迎の声が上がった。
 猪苗代町の食堂「農家レストラン結」は町産ブランド米「いなわしろ天のつぶ」をメニューに入れている。TOKIOはテレビCMなどで「天のつぶ」PRに一役買っている。店を切り盛りする小板橋末子さん(60)は「これからも一緒においしさを発信できる。ただ、被害者の女性にはしっかり配慮してほしい」と話した。
 桑折町のモモ農家亀岡吉徳さん(64)は「県産モモの単価は他県産と比べて低い。PR活動で少しでも価格差の解消を」、キュウリなどを生産する須賀川市の佐藤政美さん(59)は「TOKIOについてはいろいろな意見があるだろうが、寛大な対応をしても良いと思う」と期待した。
 原発事故前、TOKIOは日本テレビ系の番組「ザ!鉄腕!DASH!!」の企画「DASH村」で浪江町内を舞台に活動した。いわき市に避難している浪江町の主婦天野淑子さん(66)は「TOKIOの応援は避難生活の励みになっている。福島への思いを発信してほしい」と要望した。

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