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津波防災へ国際連携 太平洋・島サミット開幕 いわき

 国際首脳会議「第8回太平洋・島サミット」は18日、いわき市のスパリゾートハワイアンズを主会場に開幕した。19カ国・地域の首脳は、東日本大震災の津波被災地を視察した。2015(平成27)年の前回から着実に進む復興を肌で感じ、震災と東京電力福島第一原発事故の経験と教訓を共有した。県や市は県産食材を使った料理を通じ食の安全性、おいしさをアピールした。最終日の19日に首脳宣言を採択する。

 いわき市での開催は前回に続き2度目。日本をはじめ、新たに加わったニューカレドニア、仏領ポリネシアなど太平洋島しょ国・地域の首脳らが参加している。前回参加した島しょ国など16カ国の首脳のうち、今回も出席したのは12人。政府は前回と同じ開催地にすることで3年間で復興が進んだ被災地の現状を見てもらい、津波防災対策や復興事業の成果を改めて世界に発信したい考えだ。
 安倍晋三首相はスパリゾートハワイアンズで各国首脳と会談し、気候変動や防災分野での支援継続、連携強化を打ち出した。港湾や船舶供与などのインフラ整備や、違法漁業対策を含む海上保安能力を向上するため協力する方向でも一致した。これらの成果を首脳宣言に盛り込む見通し。
 島サミットは1997年に日本の呼び掛けで始まり、3年ごとに開催している。
 安倍首相らは18日午後、いわき海星高で震災犠牲者の慰霊行事に臨んだ。清水敏男市長が被災状況を説明し、生徒有志が鎮魂の思いを込めた「じゃんがら念仏踊り」を披露した。首脳らは献花、黙とうし、犠牲者の霊を慰めた。
 夜には安倍首相主催の晩さん会が開かれ、県産食材などを使用した料理が振る舞われた。フラガールのショーが催され、会場は歓迎ムードに包まれた。

■参加国・地域
 日本(共同議長)サモア(共同議長)クック諸島、フィジー、キリバス、マーシャル諸島、ミクロネシア連邦、ナウル、ニウエ、パラオ、パプアニューギニア、ソロモン諸島、トンガ、ツバル、バヌアツ、オーストラリア、ニュージーランド、ニューカレドニア、仏領ポリネシア

■県産の食材 酒振る舞う 風評払拭に手応え

 島サミット開幕に先立ち、内堀雅雄知事がいわき市のパレスいわやで主催した昼食会では、県産食材をふんだんに使った和食弁当や、全国新酒鑑評会で金賞受賞数6年連続日本一に輝いた県産酒などを振る舞った。県の関係者らは東京電力福島第一原発事故からの風評払拭(ふっしょく)に向け、県産品の魅力発信に手応えをつかんだ様子だった。
 昼食会の冒頭、内堀知事は「世界中からの温かい支援により、福島県は着実に復興への歩みを進めている。一方、風評と風化の問題などさまざまな課題が山積している。課題を解決し、復興をさらに前に進めるには皆さまの力が不可欠。引き続き支援、協力をお願いしたい」と呼び掛けた。

カテゴリー:福島第一原発事故

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