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標葉郷騎馬行列「帰り馬」など 浪江で8年ぶり復活へ

 今夏の国指定重要無形民俗文化財「相馬野馬追」で、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故後に中止していた浪江町内での標葉(しねは)郷騎馬会の騎馬武者による行列を8年ぶりに復活させる。31日に町地域スポーツセンターで開かれた標葉郷野馬追運営委員会で決まった。相双地方を代表する伝統行事が、震災前の姿にまた一歩近づく。

 再開させるのは野馬追初日の町内での出陣式や行列、2日目の古里に凱旋(がいせん)する「帰り馬」行列と、上空から落ちてくる旗を騎馬武者が奪い合う標葉郷神旗争奪戦。
 町では昨春、帰還困難区域を除き避難指示が解除された。馬屋の確保などが困難で、昨年の行列再開を見送った。今年は騎馬会の再開に向けた意向や、徐々に住民帰還が進んでいる状況を踏まえて再開を決めた。
 運営委員会には騎馬会や町商工会、浪江、双葉、大熊の三町の職員ら約20人が出席した。騎馬会の林茂会長(73)は「避難の影響で準備は大変だが、古里の復興につなげたい。たくさんの人に復活した姿を見てほしい」と期待を込めた。
 今年の野馬追は7月28日から30日まで、南相馬市原町区の雲雀ケ原祭場地をメイン会場に開催される。
 昨年は市内小高区の小高郷騎馬会が地元での行列を再開。宇多郷、北郷、中ノ郷、小高郷、標葉郷のうち、標葉郷のみが地元での行列を中止していた。

■総大将に相馬行胤氏 2年連続17度目
 相馬野馬追の総大将は相馬家第33代当主・相馬和胤(かずたね)氏の長男行胤(みちたね)氏(43)が務める。総大将出陣の地の相馬市の相馬中村神社が31日発表した。行胤氏が総大将を務めるのは2年連続17度目。
 田代誠信宮司が市千客万来館で記者会見し発表した。
   ◇  ◇
 同神社は本殿を大規模に改修する「式年遷宮」を1992(平成4)年以来、26年ぶりに実施している。6月16日に御神体を本殿に戻す遷宮祭を行う。15日は本殿完成式典や前夜祭の宵宮祭、16日は沿岸部で「復興祈念浜下り野馬追行列」、17日は稚児行列などを行う。

カテゴリー:福島第一原発事故

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