東日本大震災

「連載・原発崩壊」アーカイブ

フクシマからの報告3(5)賠償基準 整わず 風評被害「線引き困難」

県の賠償請求相談窓口。連日、県民からの問い合わせが相次いでいる=15日午前
 「原発事故が起きて取引が激減した。損害賠償の手続をしたい」「製品価格の暴落は賠償の対象になるのか」。県が設けた東京電力福島第一原発事故の賠償請求相談窓口には連日、県民からの問い合わせが相次ぐ。  原子力損害賠償紛争審査会は、製造業などの風評被害に関...[記事全文

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フクシマからの報告3(4)閉ざされた国際線 経済、産業に影落とす

国際線の路線運休が続く福島空港。3月下旬からゲートは閉ざされたままになっている
 「アジア全体が原発事故を恐れている」。福島空港発着の国際線を運航する中国東方航空、アシアナ航空の担当者は口をそろえる。東京電力福島第一原発の事故から10日もしないうちに中国・上海路線、韓国・ソウル路線とも運休となった。  福島空港周辺の放射線量は...[記事全文

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フクシマからの報告3(3)差別にあえぐ観光地 原発事故で大きな打撃

裏磐梯観光協会が入る北塩原村の事務所。放射線に関する観光客の問い合わせが連日、寄せられる
 「偏見、差別じゃないか」。郡山市・磐梯熱海温泉のホテル華の湯常務総支配人の菅野豊臣(37)は受話器を置くなり、声を荒らげた。県外の旅行業者からの予約問い合わせだった。「原発事故の被災者を受け入れているか」。双葉郡から約80人が避難していることを告げ...[記事全文

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フクシマからの報告3(2)瀬戸際会津の観光 安全メッセージ届かず

入り込み客の減少で、利用者が例年より激減した鶴ケ城の駐車場=11日午後
 会津若松市の鶴ケ城周辺は5月から6月にかけ、大勢の小、中学生が訪れる。福島第一原発から約100キロ離れた観光のマチは今年、様子が一変した。本格的な修学旅行シーズンを迎えているのにもかかわらず、往来する子どもの姿はまばらだ。  「安全な放射線量と言...[記事全文

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フクシマからの報告3(1)付きまとう風評 「福島製」に厳しい査定

放射線量の測定作業。放射性物質への不安は製品にも広がっている=県ハイテクプラザ
 東京電力福島第一原発の事故発生から11日で3カ月となる。爆発によって拡散した放射性物質の影響は工業製品や観光分野にまで及んでいる。原発は予断を許さない状況が続き、県内の商工業者や観光業者は、経験したことのない苦境に立たされている。あらゆる分野で風評...[記事全文

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フクシマからの報告2(7)黙殺された抗議文 海への影響見通せず

相馬原釜漁港で手作業でがれきを撤去する漁協関係者=16日、相馬市
 相馬市の相馬原釜漁港で16日、相馬双葉漁協の関係者による本格的ながれきの撤去が始まった。大破した事務所や岸壁、柱だけになった市場...。東日本大震災から2カ月余りが経過した今も大津波の傷痕が残る。  漁協は今月下旬をめどに市場機能の暫定復旧を目指す...[記事全文

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フクシマからの報告2(6)不安残る暫定基準 土壌改良も道筋見えず

「またコメを作れるだろうか…」。飯舘村の山田さんは放射性物質が検出された土壌の再生を願う
 計画的避難区域に設定された飯舘村と川俣町山木屋で15日から住民の避難が始まった。両地域の農家も間もなく自宅を離れなければならない。農作物を育む大地には東京電力福島第一原発事故によって放射性物質が飛散した。水田からは国の暫定基準値を超える放射性セシウ...[記事全文

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フクシマからの報告2(5)後手後手線量対策 独自に動きだす市町村

校庭の表土を削り取る重機。作業員は取り残しがないよう念入りに作業していた=14日、二本松市
 二本松市の塩沢小に14日、重機が入り、校庭表面の土を削り始めた。作業を見守った市教委の担当者はほっとした表情を見せた。「これで少しは安心してもらえるだろう」  二本松、本宮、大玉の3市村が表土の除去を決めたのは9日。国は屋外活動制限の基準を毎時3....[記事全文

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フクシマからの報告2(4)揺れる「安全基準」 不安の連鎖断ち切れず

県教育庁には放射線量に関する問い合わせが相次いでいる。職員は国が示した基準を丁寧に説明しているが…
 「国の基準で安全といえるのか」。福島市の福島一小に置かれている県教育庁学校生活健康課には毎日のように学校の放射線量を心配する電話が入る。  東京電力福島第一原発の爆発事故によって拡散した放射性物質により、県内の大半の学校で放射線が観測された。依然...[記事全文

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フクシマからの報告2(3)届かぬ政府の支援 住民、自治体あす見えず

フラガールに拍手を送る双葉町民。県外での長い避難生活の苦しさが癒やされるひとときとなった=12日、埼玉県加須市
 埼玉県加須市にある旧騎西高の避難所に12日、いわき市のスパリゾートハワイアンズのフラガールが訪れた。ここで暮らす双葉町民は、およそ1200人。東京電力福島第一原発事故から2カ月が経過した。原発の収束は6カ月~9カ月後とされている。華やかな踊りに一時...[記事全文

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フクシマからの報告2(2)「現場無視」の線引き 責任、自治体に押し付け 

 会津美里町の中心部にある旧高田幼児保育園で、楢葉町民40人ほどが避難生活を送っている。11日、町長の草野孝は東京電力福島第一原発事故で古里を追われた人たちと向き合った。疲れの色を濃くする町民に10日から始まった一時帰宅の手順を説明した。  町の大半...[記事全文

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フクシマからの報告2(1)伏せられた線量予測 募る住民の不信、怒り

事故後1年間の推定積算放射線量(政府、東電の事故対策統合本部資料による)
 東京電力福島第一原子力発電所の事故発生から11日で2カ月となった。この間、1年間の積算放射線量の予測が示されるなどして、放射性物質が県内に拡散していることが徐々に明らかになった。原発事故の収束は長期化の様相を呈し、放射線量が高い地域の住民は、かつて...[記事全文

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フクシマからの報告1(下) 放射線の不安続く 判断示さぬ国に不信

富岡町から川内村に向かって避難する車の列=3月12日午前7時30分ごろ
 ■数値上昇■  「屋外で子どもを遊ばせることはできるのか」「窓を開けても大丈夫か」-。  県の放射線に関する相談専用電話。県災害対策本部のある福島市の県自治会館一階の一室に県職員六人が24時間態勢で詰める。三台の電話はほぼ鳴りっ放し。10日も日中だ...[記事全文

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フクシマからの報告1(中) 避難情報不十分 国の対応、住民を翻弄

 ■水素爆発■  地震と津波の発生から丸1日が過ぎた12日午後3時36分、東京電力福島第一原子力発電所の警備員今野定雄は正門で「ドーン」と鈍い音とともに足元に強い衝撃を感じた。  原発に勤めて20年以上がたつが、一キロほど離れた1号機で水素爆発が起き...[記事全文

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フクシマからの報告1(上)訓練生かされず 通信不良の中、事態悪化

3月18日午前、東京電力福島第一原発の全景を撮影した衛星写真(ロイター=共同)
 国内最悪の原子力発電所事故が進行している。東京電力福島第一原発は1号機から4号機までの原子炉や使用済み燃料プールが深刻な問題を抱える。巨大な地震と津波が引き金となった今回の事故。何重もの防護の壁が破られ、外部には大量の放射性物質が放出された。いまだ...[記事全文

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