東日本大震災

「あなたを忘れない」アーカイブ

 一人でも多くの方の「生きた証し」を後世に伝えられるよう、犠牲となった人々について県民の皆さまに情報の提供をお願いします。

福島民報社編集局「あなたを忘れない取材班」
 電話    024(531)4122
 ファクス  024(533)4128
 電子メール wasurenai@fukushima-minpo.co.jp

2人の笑顔桜に重ね 「きっと喜んでいる」

■いわき市平豊間 鈴木富士子さん(52)夏美さん(19)  いわき市平豊間の会社員鈴木順一さん(56)は東日本大震災の津波で、妻の富士子さんと長女の夏美さんを失った。外は桜が見頃になった。夏美さんが通ったさいたま市の大学にある、しだれ桜が目に浮かぶ。...[記事全文

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近所に慕われた姉 熱心に面倒見たおい

■いわき市田人町 中村節子さん(84)二三雄さん(63)  節子さんと長男の二三雄(ふみお)さんは誰にでも優しく接した。3年前の4月11日、東日本大震災の余震でいわき市は震度6弱の大きな揺れに襲われた。田人町石住地区は山の斜面が崩れ、大量の土砂が親子...[記事全文

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大の車好き、ラリーに出場 土木会社勤務、責任感強く

■南相馬市鹿島区北右田 浜田孝二さん(53)  孝二さんは大の車好きだった。20代の時はラリー大会に出場するほどの腕前で、東北各地に出掛けた。友人の紹介で知り合った早苗さん(55)と昭和59年に結婚してからは2人でドライブを楽しんだ。車で京都へ旅行し...[記事全文

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温厚実直、しつけ熱心 理容店営み、趣味多彩

■南相馬市原町区萱浜 木幡安司さん(53)富美子さん(54)  安司(やすし)さんと富美子さんは仲のいい夫婦だった。ともに自宅にいたところを津波に襲われたとみられている。  安司さんはトラック運転手として県内各地を走り回っていた。実直で温厚な性格だっ...[記事全文

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夫婦で稲作や養蚕 大相撲観戦楽しむ 父子2代行政区長

■南相馬市原町区萱浜 新川広美さん(86)トシ子さん(86)政広さん(66)  広美さんと妻のトシ子さんは二人三脚で稲作や養蚕、畑作に取り組んだ。2人で大相撲のテレビ観戦をするのが大好きだった。長男の政広さんは広美さんと2代続きで地区の行政区長を務め...[記事全文

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家業の木工所守る 名工の妻、周囲に気遣い

■いわき市平薄磯 政井照子さん(74)  太平洋を臨むいわき市薄磯地区で生まれ育った。「先祖代々の実家を守って一生を終えるの」と折に触れて話していた。穏やかな波の音がいつも家族を包み込んだ。しかし3年前の3月、突如荒々しく姿を変えた海が照子さんの命を...[記事全文

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温泉巡りや旅行楽しみ

■いわき市久之浜町 鈴木棟子さん(67)  棟子さんは温泉巡りや旅行が好きだった。平成3年に結婚した夫の浅二さん(73)と、楢葉町の天神岬温泉や、いわき市の蟹洗温泉などへしばしば出掛けた。須賀川市の牡丹園を訪れたこともあった。  膝の具合が悪く、つえ...[記事全文

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いつも陽気な母 信頼厚く、30年以上檀家総代

 東日本大震災から11日で2年10カ月となる。平成23年3月11日の大津波は大切な母親の命を奪った。犠牲になった方の人生と残された家族の思いを記す。 ■南相馬市原町区矢川原 鈴木サトさん 95  サトさんは陽気な性格で、しっかり者だった。体が丈夫だっ...[記事全文

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【介護老人保健施設 ヨッシーランドで犠牲】100歳...願い届かず 活動的な母、2男5女育て上げる

■南相馬市原町区桜井町 木幡マサ子さん 92  マサ子さんは活発で社交的な性格だった。70歳のころから始めたゲートボールが大好きだった。夫の稔さん=享年(84)=と地域の団体に所属し、80歳近くまで試合を楽しんだ。全国大会にも毎年のように出場し、2人...[記事全文

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【介護老人保健施設 ヨッシーランドで犠牲】働き者、近所で評判

■南相馬市原町区下江井 江井キヨさん 89  キヨさんは9人家族の中心で、自宅にいたころは孫やひ孫、玄孫(やしゃご)の世話をした。  南相馬市小高区に生まれ、故善喜さんと結婚し原町区に移り住んだ。6年ほど前まで、家族の食事や縫い物など家事全般を担って...[記事全文

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【介護老人保健施設 ヨッシーランドで犠牲】真面目で家族思い

■南相馬市原町区深野 五十嵐義政さん 70  義政さんは思いやりがあり、家族を大事にした。  近くに住む、めいの斎藤玲子さん(59)=南相馬市原町区=は、脳梗塞を患った父の義雄さん=享年(79)=と祖母のキクイさん=享年(90)=が長く入院していたこ...[記事全文

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スーパー創業 夫婦で「お客第一」貫く

■相馬市原釜 宍戸貞雄さん(81)トシヨさん(81)  東日本大震災から11日で2年8カ月となる。津波は住民に親しまれるスーパーを創業した父母をさらった。後を継いだ長男は両親の思いを胸に商売に情熱を注ぐ。  貞雄さんとトシヨさんは商売一筋の夫婦だった...[記事全文

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いたわり合った両親 一本気な父、優しかった母

■新地町大戸浜 門馬清さん(69)みよ子さん(61)  東日本大震災から11日で2年7カ月となる。いたわり合っていた父母が突然押し寄せた大津波にさらわれた。遺族は長い時間をかけて悲しみを受け入れた。  清さんとみよ子さんは2人暮らしだった。震災当日、...[記事全文

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念願の美容院開業 野馬追での夫の活躍楽しみに

■南相馬市原町区萱浜 星さとみさん(43)  さとみさんは、震災当日、南相馬市原町区の自宅に開業した美容院で常連客を見送り、店じまいの準備をしていた。大きな揺れの後、双葉町の建設現場で働いていた夫の秀正さん(45)から携帯電話に安否を気遣うメールが届...[記事全文

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家族思いの娘 誕生日、母の日に贈り物

■いわき市四倉町 高橋みゆきさん(48)  みゆきさんは家族思いだった。明るい性格で、周囲の人たちにも親しまれていた。いわき市四倉町で3人姉妹の末っ子として生まれた。市内の四倉高を卒業後、近くのコンクリートを扱う会社に勤めた。結婚後に退職し、息子の子...[記事全文

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仲良い3世代家族 いつも明るく過ごす

■南相馬市原町区萱浜 今田久美子さん(46)昌吾さん(20)隆寛さん(16)祥子さん(10)春男さん(66)勝子さん(66)  東日本大震災から11日で2年5カ月となる。大津波は大切な家族の命を奪った。亡くなった方々の人生と残された家族の思いを記す。...[記事全文

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料理好き、にこやかな妻

■南相馬市鹿島区寺内 米倉睦子さん(55)  睦子さんは夫の勝信さん(60)と次女、次男の4人暮らしで、震災当日、相馬市鹿島区烏崎にある実家に帰っていて津波に巻き込まれた。  物静かな性格で、料理が好きだった。男2人、女2人の子宝に恵まれ、勝信さんに...[記事全文

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器用な弟優しい母、妻 自宅跡に慰霊碑、花木植える

■相馬市磯部 島倉豊さん(53)島倉キヨさん(84)山井正子さん(59)  島倉豊さんは兄の島倉清一さん(58)と母のキヨさん、清一さんの妻の山井正子さんと4人暮らしで、笑顔が絶えない明るい家族生活を送っていた。あの日の大津波は、豊さんとキヨさん、正...[記事全文

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手料理自慢愛情深い夫 原ノ町駅助役、農業にも励む

■南相馬市小高区村上 松本久さん(49)  海岸から約300メートル離れた南相馬市小高区の自宅の庭で、久さんは愛犬を連れて逃げようとしていた。「先に山に逃げてろ」。妻の明香(あきこ)さん(43)と娘3人に言って間もなく、大津波が久さんを襲った。「お父...[記事全文

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おしどり夫婦の父母 厳格な祖父、おおらかな祖母

■相馬市磯部 馬場仁さん(62)節子さん(63)守さん(85)マサイさん(85)  仁さんと節子さん夫婦、同居していた仁さんの父母の守さん、マサイさん夫婦は相馬市の自宅で津波に流されたとみられている。仁さんの長男の孝幸さん(32)は父母、祖父母を懐か...[記事全文

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明るく近所付き合い 作った野菜知人に分ける

■相馬市磯部 熊倉紀子さん(67)  紀子(としこ)さんは、夫の一巳(かつみ)さん(75)といつか水入らずで旅行するのを楽しみにしていた。「苦労を掛けた分、これから良い思いをさせてあげたかった」。一巳さんは「あの日」の瞬間を語り始めた。  震災当日、...[記事全文

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気配り忘れぬ妻 家族思いの長女

■相馬市磯部 高戸正子さん(69)明美さん(43)  家にはいつも、気配り上手の正子さんと家族思いの長女の明美さんがいた。「とにかく笑い声が絶えなかった」。正子さんの夫で漁師だった喜夫さん(73)は、家族3人で過ごした穏やかな日々を懐かしむ。  正子...[記事全文

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稲作農家切り盛り 旅先での笑顔忘れられず

■浪江町両竹 安斉正子さん(65)  今年も田植えの季節になった。稲作農家にとって最も忙しい時期だ。正子さんの夫の芳治さん(70)は、緑色の苗が並んだ水田で汗を拭う妻の姿を思い浮かべた。正子さんは平成23年3月11日、東日本大震災による津波にのまれた...[記事全文

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父の船 兄弟で守る 元漁業者団体会長の兄、狩猟が趣味の弟

■いわき市四倉町 大河原喜平さん(84) 仁三郎さん(75)  喜平さんと弟の仁三郎さんは、父・二郎さん(故人)から受け継いだ漁船「金比羅丸」に兄弟で乗り、いわき市の四倉港を拠点に近海で漁をした。かつてはカツオの一本釣り、近年はコウナゴやシラス、ホッ...[記事全文

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長女、卒業の日に 3世代家族、いつも明るく

■相馬市磯部 宮崎博司さん(46) 朱美さん(44) 朱里さん(15) 雅人君(13) 照子さん(76)  震災当日は磯部中3年の朱里(しゅり)さんが卒業する日だった。朱里さんは父博司さん、母朱美さん、2つ下で磯部中1年の弟雅人君、祖母照子さんの5人...[記事全文

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おおらか、前向きだった母 生後4カ月 長女のぬくもり残る

■双葉町中野 志賀さち子さん(63) 仁美ちゃん(4カ月)  さち子さんは、長男隆昌さん(42)の長女で生後4カ月の仁美(ひとみ)ちゃんと自宅にいて津波に流された。8日現在、2人とも行方が分かっていない。  さち子さんはいわき市渡辺町の出身。夫一郎さ...[記事全文

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周囲気遣う夫婦 優しく、信頼厚かった長男

■浪江町両竹 区藤浩一さん(79) 豊子さん(77) 良一さん(51)  浩一さんと妻の豊子さん、長男良一さんは海から600メートルほど離れた山際で3人で暮らしていた。田畑に囲まれ、自然が豊かだった。近くの山ではタラノメやフキノトウ、ナメコ、シイタケ...[記事全文

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趣味多彩な美術講師

■相馬市柏崎 宮西敦子さん(53)  敦子さんは誰にでも親切で、思いやりがあった。料理や油彩、裁縫と趣味が多彩だった。  「仕事で忙しいのに、いつも口に合う料理を届けてくれた」。夫(50)の母久枝さん(81)は、敦子さんがよく作った煮物を思い出す。敦...[記事全文

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漁師の夫支える

■浪江町請戸 叶谷緋佐子さん(71)  緋佐子(ひさこ)さんは、相馬双葉漁協副組合長兼請戸支所長などを務めていた夫の守久さん(73)を支え、家庭を守った。  南相馬市小高区で製材業を営んでいた実家の長女として生まれた。昭和30年代には地元の製糸工場に...[記事全文

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近所で評判の働き者

■いわき市久之浜町 岡田政子さん(70)  政子さんは久之浜町で生まれ育った。良平さん(70)と結婚し、2人の子どもを育てた。40歳ごろから20数年間、いわき市内の魚の加工場に勤めた。近所でも評判の働き者で、人一倍熱心に仕事に励んだ。  孫4人に恵ま...[記事全文

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水産研究人生捧げ 自宅では家族思いの父親

■大熊町下野上 長田明さん=当時58=  大熊町にあった県水産種苗研究所は、本県沿岸漁業の主力となる魚の飼育技術の研究拠点だった。当時所長を務めていた長田(おさだ)明さんの妻泉(58)さんは、東日本大震災から2年になるのを前に、2月24日に同町の自宅...[記事全文

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命懸け避難促す 消防、神楽太鼓...地域支え

■南相馬市小高区浦尻 渡部祥太さん(23)  祥太さんは地元の消防団員として活躍していた。震災当日、祥太さんは祖母ハルイさん(73)を心配し小高地区にある勤務先の部品製造会社を早退、車で自宅に向かった。ハルイさんは父秀一さん(49)と一足先に避難所と...[記事全文

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仲良し漁師夫婦 無口な夫支え続けた妻

■新地町大戸浜 寺島武男さん(83) トキ子さん(73)  武男さんとトキ子さんは海沿いの自宅に2人で暮らしていた。震災当日、トキ子さんが武男さんの車椅子を押し、避難所の緑地公園に向かっている姿を近所の人が見掛けた。途中で津波にのまれたとみられている...[記事全文

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夫婦で88カ所巡礼

■南相馬市小高区村上 坂本晴記さん(85) 重さん(80)  晴記(せいき)さんと妻の重(しげ)さんは、南相馬市小高区の田植え踊りの歌を祭で披露するなど、夫婦で歌が得意だった。晴記さんは地元のカラオケ大会で優勝したことがあり、重さんは毎年、福浦小の児...[記事全文

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寝る間 惜しみ仕事

■南相馬市鹿島区南右田 黒田みつ子さん(53)  みつ子さんは温和な性格で、誰に対しても優しく周囲から親しまれていた。  南相馬市の鹿島中を卒業後、集団就職で岐阜県で働き、地元の定時制高校を卒業した。鹿島区に戻ると服飾製造会社に勤めた。母親の故静江さ...[記事全文

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明るく民謡、日本舞踊

■南相馬市小高区村上 本間ヨシ子さん(84)  ヨシ子さんは川内村出身で、20歳前に小高区に嫁いだ。明るい性格で家族や友人ら大人数で集まって、にぎやかに過ごすのが好きだった。趣味の民謡や日本舞踊にも励んでいた。  震災が起きた時、近所でお茶を飲みなが...[記事全文

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着付け、野菜作り楽しむ ベトナム交流に力注ぐ

■南相馬市鹿島区烏崎 阿部スミイさん(79) 義重さん(63) ■いわき市植田町 太田キミイさん(70)  スミイさんは南相馬市鹿島区烏崎の自宅で長男義重さん、兄の長女の太田キミイさんと共に津波に襲われた。  スミイさんは市内原町区出身で、鹿島区の阿...[記事全文

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75歳まで「現役」 頼りがいある夫

■川内村下川内 早乙女庄司さん(77)  庄司さんは川内村出身。集団就職で上京し、東京都杉並区の工場で自動車整備士の資格を取った。昭和33年ごろ、4歳年下の時子さん(75)と結婚。いわき市の運送会社に長年勤め、3人の娘を育てた。  資格を生かし、双葉...[記事全文

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「何とかなる」口癖 前向きな性格、家族励ます

■相馬市椎木 鹿又雄哉さん 19  雄哉さんは温厚で誰とでも仲良くなり、学校やアルバイト先でも慕われた。相馬東高1年の時に携帯電話に興味を持ち、自分で調べたり店を回ったりして知識を蓄えた。家族や友人が「雄哉に聞けば分かる」と言うほど、機種や操作、料金...[記事全文

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現場責任者 同僚らの命守る

■相馬市柚木 谷地田啓次さん 54  南相馬市出身の啓次さんは昭和59年、友子さん(54)と結婚し、婿入りした。南相馬市の林業関連会社に勤め、3人の子どもを養った。責任感が強く、家庭を大切にした。  震災当日は同市原町区の海岸沿いで工事に当たっていた...[記事全文

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心優しい高校剣士 津波直前、友人の親戚を救出

■葛尾村落合 吉田裕紀さん 18  裕紀(ゆうき)さんは平成23年3月1日に南相馬市の小高工高機械科を卒業して10日後、浪江町請戸地区で津波に遭ったとみられている。  当日は葛尾村落合の自宅を出発、葛尾中の同級会の会場を予約するため浪江町に向かった。...[記事全文

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おおらかだった妻 しっかり者の長男

■相馬市磯部 堀千代子さん 64 武美さん 43  震災当時、自宅にいた千代子さんは高台の磯部中に避難する途中で、長男武美(たけみ)さんは相馬市内の勤務先から車で自宅に戻る間に、それぞれ津波に巻き込まれたとみられる。震災後間もなく、2人は同市日下石地...[記事全文

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避難誘導、命救う 地震後消防活動「褒めてやりたい」

■相馬市磯部 佐藤峰生さん 30  峰生(みねお)さんは約7年前に消防団に入ってからは、予防活動に休まず参加し、火事や災害が起きると率先して現場に向かった。  震災発生後、相馬市内の勤務先から自宅に急いで戻った。消防団の法被を着て、近所の屯所からポン...[記事全文

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浪江の元民生委員 周囲和ませる女性

■浪江町両竹 高田成代さん 85  成代(しげよ)さんは浪江町の民生委員を務めたこともあり、責任感が強かった。場を盛り上げるのが上手で、地域の集まりなどでは周囲を和ませる中心的な存在だった。  「実の姉のような、心から頼れる存在だった」。双葉町から福...[記事全文

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元松川漁協の組合長 養殖業 仕事熱心、人望厚く

■相馬市尾浜 菊地利さん 81  利(さとる)さんは長年、松川浦でアサリとノリの養殖業に携わった。仕事熱心で世話好き。人望が厚く、平成9年までの約20年、合併前の松川漁協(現相馬双葉漁協)の組合長を務めた。松川浦のノリを売り込もうと三重県などの食品加...[記事全文

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ノリ アサリ 養殖業に専念 孫の成長を励みに

■相馬市尾浜 伹野勝さん 75  勝(まさる)さんには張り合いがあった。「下の孫が社会人になるまでは頑張らないと」。松川浦で生まれ育ち、60年以上にわたってノリとアサリの養殖業を営んできた。  震災当日も自宅でノリの箱詰め作業に追われていた。海側に黒...[記事全文

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野馬追の「御先乗」 大工の棟梁 仕事に厳しく

■南相馬市小高区大井 志賀清さん(76)  清さんは5年ほど前に腰を痛め、車椅子での生活を送っていたが、もう1度歩けるようにとリハビリに励んでいた。けがをする以前は大工の棟梁(とうりょう)。3人の弟子がおり、仕事に対しては自分にも弟子にも厳しく臨んだ...[記事全文

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温厚で仕事熱心 型枠大工 魚さばき手料理

■新地町小川 北原勇さん(69)  勇さんは型枠大工時代、小学校やスキー場など、大きな建物の建設に携わった。現場が他県だったときには、帰りの時間が午後10時を超えることもあった。仕事熱心で、退職後もシルバー人材センターに登録して働いた。  温厚な人柄...[記事全文

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津波避難呼び掛け 漁師継いだ自慢の息子

■相馬市磯部 高戸清一さん(36)  消防団員だった清一さんは地震発生後、すぐに相馬市磯部の消防屯所に駆け付けた。消防車を出動させようとしたが、地震の揺れで車庫のシャッターがゆがみ、開かなかった。清一さんと仲間2人が急いでシャッターを壊す姿が目撃され...[記事全文

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出稼ぎ、家族守った父 内職で家計助けた母

■南相馬市小高区井田川 宮口貝治さん(75) キクさん(76)  貝治(ともはる)さん、キクさんは長男の公一さん(55)と3人暮らしだった。震災発生時、公一さんは仕事で不在。自宅には貝治さんとキクさんがいた。近所の住民が一緒に避難するよう2人に声を掛...[記事全文

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思い出の写真パネル 良質のコメ、ナシを生産

■相馬市磯部 岩崎周さん(78)  周(まこと)さんは風景写真の撮影が趣味だった。カメラを抱えて桜の名所によく出掛けた。地区の祭りでは太鼓の打ち手として活躍。歌も好きで、近所の集まりがあるとカラオケを披露した。優しい人柄で周囲から慕われていた。  家...[記事全文

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おしどり夫婦人望厚く きちょうめんな夫、社交的な妻

■南相馬市鹿島区烏崎 岩崎斗さん(74) 操子さん(64)  斗(はかる)さんは普段、口数の少ない、おとなしい性格だった。焼酎が好きで毎日の晩酌を楽しみにしていた。きちょうめんで、庭や近くの墓をきれいに整えていた。  妻の操子(みさこ)さんは花が好き...[記事全文

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スタンド経営、元漁師の父 長女の成人待ちわびた妻

■相馬市原釜 高橋一男さん(73) 由美子さん(44)  震災当日、一男さんと長男政普(まさのぶ)さん(49)、政普さんの妻由美子さんは、自宅から600メートルほど離れたガソリンスタンドにいた。漁師だった一男さんが昭和51年に開業し、家族で営んでいた...[記事全文

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水門閉じに海へ 市職員、責任感人一倍強く

■南相馬市原町区下渋佐 浜須義光さん(50)  「ネクタイを締めた男性2人が避難誘導をしてくれたおかげで助かったんだ」。義光さんの妻の明美さん(47)は、南相馬市鹿島区役所を訪れた住民がそう話したことを人づてに聞いた。「きっと主人に違いない。責任感の...[記事全文

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畳店経営、いつも車座の中心

■南相馬市原町区小沢 小沢栄治さん(59)  小高(現小高商)高を卒業し、南相馬市鹿島区の畳店で修業後、父の敏男さん(84)が守り続けてきた畳店を継いだ。平成15年ごろから、平日は南相馬市の運送会社で働き、週末は家業に精を出していた。  妻美智子さん...[記事全文

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船大工 大型タンカー造船

■南相馬市小高区塚原 西川信義さん(81)  南相馬市小高区に生まれ、船大工として各地を歩いた。横浜市の石川島播磨重工横浜工場で働いていたころ、運搬できる重油量が20万トンを超える当時世界最大のタンカー「出光丸」の造船にも関わった。  長男健一さん(...[記事全文

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親子で優れた技術 常磐道などを整備

■南相馬市小高区村上 佐藤栄さん(72) 啓さん(44)  栄さんと長男の啓(あきら)さんは優れた技術で高速道路などの工事現場を支えた。  岩手県出身で農家の三男だった栄さんは中学卒業後、左官業で身を立てようと北海道の親方に弟子入り。そのころ、相馬市...[記事全文

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家族一緒に山登り 早朝の海岸散歩が楽しみ

■南相馬市鹿島区北海老 丹治俊夫さん(69) 道子さん(69) 三紀さん(40)  俊夫さんと妻道子さん、三女の三紀さんは地震直後、太平洋を望む南相馬市鹿島区北海老の高台にある自宅にいた。津波は高さ約17メートルの岸壁を越えて押し寄せ、3人がいた木造...[記事全文

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友人を招いて談笑

■南相馬市小高区村上 村松ハルコさん(68)   ハルコさんは平成18年に夫を亡くした。その後はよく友人を自宅に招いておしゃべりを楽しんでいた。いつも笑顔で、他人の悪口を言わないハルコさんは周囲から慕われた。  兄の妻阿部セツエさん(78)は明るい性...[記事全文

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仲良く農業営む 周囲気遣う夫、明るい妻

■南相馬市小高区舘腰 鎌田栄治さん(77) アヤ子さん(77)  震災発生の1週間前。東京で行われた孫の結婚式に出席した栄治さん、アヤ子さん夫婦は穏やかな表情で、孫の晴れ姿をうれしそうに見詰めていた。  農業を営み、支え合う仲の良い夫婦だった。二男一...[記事全文

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孫3人に愛情注ぐ

■南相馬市小高区村上 村田キヌ子さん(82)  「もっと親孝行したかった。すごく後悔している」。南相馬市小高区内の会社で働いていた四男渉(わたる)さん(53)は地震の後、母親のキヌ子さんがいる自宅に戻った。外で近所の人と話をしているキヌ子さんの姿を見...[記事全文

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心優しき元自衛官 夫婦旅行の航空券離さず

■相馬市尾浜 五十嵐利雄さん(67) 哲弥さん(84)  震災直後の相馬市尾浜地区-。利雄さんと妻ひで子さん(64)、ひで子さんの叔父の哲弥さんは、家の前の大木につかまり、手をつなぎ合っていた。3人は必死で大津波の第一波に耐えた。  ひで子さんが目の...[記事全文

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乗員思いの船主 男たち支えた妻

■相馬市尾浜 佐藤巳之治さん(75) 洋子さん(73)  巳之治さんは半世紀にわたって相馬の海を相手に働いてきた。愛船「明神丸」(19トン級)で底引き網漁を続け、乗組員とヒラメやカレイ、カニなど季節の魚を捕った。洋子さんは家事を担いながら地元の市場で...[記事全文

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漁師、スポ少の名監督 民生委員の仕事に尽力 俳句、川柳、新聞に掲載

■南相馬市小高区村上 村松利国さん(57) 多賀江さん(56) ヨシノさん(86)  利国さんは、若いころから海に出続けている腕利きの漁師だった。仕事には厳しいが、家庭では優しい父親だった。震災後、船を確認するために浪江町の請戸港に車で向かった。行方...[記事全文

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母娘、田植え踊り指導 真面目、一本気な漁師

■浪江町請戸 森口千代子さん(86) 末永忠敬さん(70) 美代子さん(63)  森口さんは請戸生まれの請戸育ち。毎年2月に開かれていた地区の伝統行事「安波(あんば)祭」が大好きだった。●野(くさの)神社での神事に奉納する、田植え踊りの指導者を娘の末...[記事全文

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船大工から漁業へ

■南相馬市小高区塚原 村田武治さん(74)  人生の多くを海と関わる仕事と向き合った。20代のころは、いわき市小名浜で船大工として働き、30代に古里の南相馬市に戻り、漁師の道へ。毎朝4時ごろに起き、浪江町の請戸港へ車を走らせる。約4トンの船に乗り、ヒ...[記事全文

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地域営農のリーダー

■南相馬市小高区大井 中山隆さん(69)  中山さんは先祖代々、専業農家の家で育ち「土」を大事にした。南相馬市小高区塚原の畑に肥料をまいていたところ、津波に襲われた。昨年4月13日、家族が安置所で中山さんを確認した。  平成11年から大井塚原地区ほ場...[記事全文

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裁縫が得意の母 気さくだった妻

■南相馬市小高区村上 西内光子さん(84) ヤス子さん(61)  光子さんと養女のヤス子さんは実の親子と思われるほど仲が良かった。光子さんの妹佐々木チヨ子さん(76)は「最後まで一緒だった。2人で逃げようとしたのだろう」と涙ぐむ。  自宅で津波に遭っ...[記事全文

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先祖の土地守り農業

■南相馬市小高区大井 原内平吉さん(84)  「先祖から受け継いだ土地を荒らしてはいけない」。生前、口癖のように話した。  近所で評判の働き者だった。電力会社から委託された電気使用量の測定や集金をする傍ら、農業にいそしんだ。妻の菊さん(83)と水稲や...[記事全文

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運送会社を経営 社員に慕われる

■南相馬市原町区小沢 小沢邦彦さん(70)  相馬農高を卒業した後、南相馬市の運送会社・平和貨物運送に就職、亡くなる前まで社長を務めていた。若いころは、トラックで東北と首都圏を頻繁に行き来した。社長に就いたのは60歳を過ぎてから。働くことを生きがいと...[記事全文

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ピアノ指導が夢 卒業の日、親子3人の姿

■南相馬市小高区村上 村田龍一さん 45 恵美さん 44 彩さん 15  平成23年3月11日は、彩さんが通う南相馬市小高区にある小高中の卒業式だった。同級生、後輩のカメラに写った画像には笑顔の彩さんが映っている。  母恵美さんが自宅で小中学生にピア...[記事全文

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家族で漁業営む 両親、妻へ「ありがとう」

■南相馬市鹿島区南右田 宮本茂正さん 85 ヨシさん 85 恵子さん 63  茂正さんは戦後、旧鹿島町で漁を始めた。沖合約10キロでカレイやヒラメを捕る茂正さんを、妻ヨシさんは港で待ち、水揚げや魚の仕分けを手伝った。やがて長男茂春さん(65)が一緒に...[記事全文

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おいしい料理食卓飾る 地域のために消防活動 野菜を作りお裾分け

■南相馬市小高区村上 中川礼子さん 55 一也さん 31 カツヨさん 77  礼子さんは縫製会社に勤める傍ら家事をこなした。料理上手で、特に魚のドンコのすり身で作ったみそ炒めは家族が大好きだった。夫の勝彦さん(56)と結婚した当初から2人で旅行に行き...[記事全文

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孫誕生願った両親 明るく好かれた姉

■相馬市磯部 河西良治さん 65 裕子さん 61 由紀子さん 38  捕れたての旬のホッキ貝やコウナゴが食卓に並ぶ。家族が口に運びながら会話を弾ませた。良治さんの面影を次男の和久さん(29)は思い返す。「口数は多くなかった。晩酌をしながらみんなを見守...[記事全文

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高齢の父親を気遣う

■福島市御山町 台野弘之さん 50  先祖は代々、専業農家。父重雄さん(74)もコメや野菜を栽培していた。「(いずれは)自分が田植えをやるよ」。震災2カ月前の昨年1月、弘之さんは切り出した。高齢になった父親の体を気遣っての決心だった。重雄さんは頼もし...[記事全文

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女手で4人子育て 妻は家庭菜園上手

■南相馬市小高区村上 松岡アキ子さん 91 節子さん 63  アキ子さんは4人の子宝に恵まれた。夫正巳さんが若くして他界し、会社に勤めながら女手一つで育てた。晩年は足を弱くし、車椅子を使っていた。長男の忠男さん(67)は車に乗せる際に母親を背負ったこ...[記事全文

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家族の詩つづる

■南相馬市小高区浦尻 菅野容子さん 62  小説家樋口一葉になぞらえた「菅野一葉」をペンネームに詩の創作を続けた。気持ちを文字で表すことが楽しみだった。  震災時は南相馬市小高区の自宅にいた。夫の好彦さん(66)が勤務先の双葉町から駆け付けた時、自宅...[記事全文

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笑顔で家族支える

■南相馬市鹿島区南海老 中橋かつえさん 46  震災が起きたのは原町区にある縫製会社で勤務中だった。自宅を心配し帰宅。長男雅彦さん(22)といたところ、津波に襲われた。  翌朝、自宅近くで見つかった。「なぜ、お母さんだけ...」。雅彦さんの胸に、悔し...[記事全文

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金婚式の写真宝物

■南相馬市鹿島区北右田 竹花精さん 74  「おまえがいなくては何もできない」。精(つとめ)さんは10年前、膝を手術した妻義子さん(76)の治療とリハビリのため、自宅と病院を往復する日々を続けた。夫婦でコメ作りに励み、2人の子どもを授かった。昨年3月...[記事全文

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元気に温泉めぐり

■南相馬市小高区岡田 佐藤チヨ子さん 88  浪江町に生まれ、昭和17年に嫁いでからは養蚕と稲作を手伝った。毎年5月の連休に市内や宮城県から遊びに来るひ孫と苗箱を洗うのを楽しみにしていた。  明るくさばさばした性格で、自宅は近所の友人が集まる場所だっ...[記事全文

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礼儀正しく気さく

■南相馬市原町区萱浜 新川由布子さん 60  川崎市に住む一人娘美紀さん(28)宅を頻繁に訪れ、孫の寛倖ちゃん(2つ)をかわいがっていた。昨年3月13日にも遊びに行く予定だった。  夫の広光さん(61)と自宅の2階にいて波にさらわれた。広光さんは2日...[記事全文

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4人家族、絆強く 祖母助けに戻り被災

■南相馬市原町区下渋佐 矢野馬 光男さん(54) トヨ子さん(54) 宏さん(29) カツエさん(79)  矢野馬(やのま)さん方は4人暮らしで、光男さんは産業支援などに取り組む「ゆめサポート南相馬」に勤務する傍ら、自宅で野菜やコメを作っていた。妻ト...[記事全文

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約束はディズニー旅行

■南相馬市鹿島区烏崎 目黒拓也さん(25)  「ゴールデンウイークには一緒にディズニーランドに行こうね」  震災が起きる前、妻育美さん(27)、長女梨奈ちゃん(5つ)、長男颯人(はやと)ちゃん(2つ)と約束した。子どもたちはその日を心待ちにしていた。...[記事全文

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会社支えた妻、娘 再興、霊前に誓う

■南相馬市鹿島区南右田 大久保光子さん(69) 里美さん(37)  光子さんは、自宅に併設した建材会社を夫の宏さん(70)と切り盛りしてきた。事務の仕事を取り仕切り、長女の里美さんが手伝った。震災の日、光子さんと里美さんは業務で市内に出掛け、会社に戻...[記事全文

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下駄や雪駄姿 有機栽培に情熱

■南相馬市小高区村上 横山良一さん(72)  コメの有機栽培に情熱を注ぎ、3ヘクタール余りを作付けしてきた。母方の実家が下駄屋だったことから、下駄や雪駄(せった)を冬でも好んで履いた。良一さんのトレードマークとして地域に親しまれた。世話好きで、村上行...[記事全文

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丁寧な農作業 息子4人育てる

■南相馬市小高区村上 松本アイさん(82)  昭和4年、乾物を扱う商家に生まれた。農業を営む夫与市さん(83)の元に嫁いで以降、60年以上にわたって夫婦で手をたずさえ、約3ヘクタールの水田を耕してきた。  与市さんは一時、近海漁にも従事していた。漁に...[記事全文

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「村上の田植踊」保存、指導に力

■南相馬市小高区村上 中島久子さん(74)  村上に生まれ、村上で育った。郷土に伝わる「村上の田植踊」の保存会長を務め、地元の福浦小で子どもたちへの踊りの指導に励んできた。  「子どもたちからもらったお礼のはがきを大事そうに見詰めていたな」。夫の功喜...[記事全文

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仲良し、最後まで一緒

■いわき市岩間町 佐川三郎さん(82) アヤさん(79)  夫婦で言いたいことを言い合い、年を重ねるごとに仲良くなった。夏には自宅前の砂浜で孫と花火を楽しんでいた。  三郎さんは断熱や配管関係の仕事をし、定年退職後はアヤさんと2人で農業に励んだ。震災...[記事全文

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家族第一の穏やかな母

■いわき市岩間町 坂本春江さん(83)  毎日朝から夕方まで農作業や家畜の世話に励み、3人の息子を育てた。大海原が目の前に広がる岩間町をこよなく愛した。夫の四郎さん(84)、長男進一さん(55)と、進一さんの元に嫁いだ香さん(44)の4人で暮らしてい...[記事全文

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笑顔絶やさぬ太陽 「一番愛しているのは美沙」

■相馬市磯部 河西美沙さん(21)  昨年3月11日、相馬市磯部地区に大津波が押し寄せ、家々をなぎ倒した。多くの住民が幸せな暮らしを奪われた。  同地区の河西美沙さんは震災後、市内の会社を出て自宅に向かったのを最後に行方が分からなくなった。「美沙、美...[記事全文

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祖父母思いの13歳 夫婦、孫に愛情注ぐ

■浪江町請戸 衣山大生君(13) 森さん(72) 征子さん(66)  大生君はおじいちゃん、おばあちゃん子だった。地震直後、近所の同級生が「一緒に逃げよう」と声を掛けたが、大生君は「おばあちゃんと後で逃げる」と自宅に残った。「無理矢理にでも連れて一緒...[記事全文

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兄は腕利きの漁師 面倒見良かった弟

■相馬市原釜 桜井芳男さん(61) 広さん(50)  芳男さんは腕利きの漁師だった。船の上では厳しいが、いったん陸(おか)に上がると笑顔を絶やさない頼れる存在だった。  責任感が強い人柄を裏付けるように震災後は長男の妻美穂さん(35)、父茂さん(85...[記事全文

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神楽継承に力

■相馬市原釜 石橋雅彰さん(62)  地区に伝わる伝統芸能を後世に伝えたい一心で、原釜神楽保存会代表を務めていた。相馬市原釜地区の津神社で毎年4月に行われる原釜神楽。住民が太鼓や歌、笛、踊りを奉納する中、10代のころから原釜太鼓を演じ、祭りを支えてき...[記事全文

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第2の人生満喫

■相馬市原釜 菊地完さん(78)  5年ほど前まで地元の漁師として働いた。底引き船で出港し、60年近く主に近海魚を捕っていた。  漁を長男に託した後は友人と一緒に旅行に出掛けたり、花札で遊んだりして、のんびりと第2の人生を満喫していた。愛犬「ごんた」...[記事全文

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書斎で静かに読書 社交的で料理好き

■相馬市原釜 佐藤清さん(86) ルイコさん(84)  清さんは元公務員。厳しく頑固な一面もあったというが、普段は書斎で静かに読書にふけったり、笑顔で趣味の庭木の剪定(せんてい)をしたりと穏やかな日々を送っていた。  清さんの妻ルイコさんは社交的で多...[記事全文

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田植え踊り名人

■南相馬市小高区村上 中島久子さん(74)  自宅に1人でいた時、津波に襲われた。震災の約1カ月後、自宅から約200メートル離れた場所で見つかった。  夫の功喜さん、長男夫婦、孫3人に囲まれ、幸せな日々を送っていた。地区に伝わる田植え踊りの名人で、小...[記事全文

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働き者の芸達者

■南相馬市小高区浦尻 佐藤トキ子さん(85)  明るい性格で働き者だった。農業などに携わりながら、7人の子どもを育てた。  歌や踊りがうまく芸達者だった。宴会などで、よく踊りの披露を周囲にせがまれたという。老人会に積極的に参加し、年に2回の旅行を楽し...[記事全文

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将棋などに没頭 体育振興に努力

■新地町大戸浜 門馬清さん(68) みよ子さん(61)  清さんは電気関係の会社を定年後、将棋などの趣味に没頭していた。漁師の友人から魚をもらっては兄義一さん(82)宅を訪れ、杯を交わしながら刺し身を口に運んだ。曲がったことが嫌いで、面倒見の良い性格...[記事全文

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4男2女育て上げる 笑顔絶やさず母介護

■いわき市久之浜町 新妻栄子さん(89) 玲子さん(58)  震災当日、2人は自宅で津波に巻き込まれた。海水が天井近くまで達し、寝たきりの栄子さんはベットごと浮いた。長女玲子さんはがれきの下敷きになった。  一緒にいた長男一男さん(68)が玲子さんを...[記事全文

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「おしどり夫婦」 一緒にドライブ 庭手入れ楽しむ

■いわき市平豊間 長谷川功さん(53) 恵美子さん(50) ツヤコさん(78)  功さんと恵美子さんは近所で評判のおしどり夫婦。よく仲良く手をつないで出掛けていた。震災当日、功さんは休日で恵美子さん、母のツヤコさんの3人で一緒に自宅にいたとみられる。...[記事全文

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