東日本大震災

立地2町に方針説明 第二原発廃炉で東電社長

2018年6月29日 12:38

 東京電力の小早川智明社長は28日、福島第二原発が立地する富岡町と楢葉町を訪れ、今月14日に表明した同原発の廃炉方針について説明した。両町長は廃炉で失われる雇用への配慮や、具体的な工程の早期提示などを要望した。
 小早川社長が両町に直接説明するのは初めて。小早川社長は富岡町の宮本皓一町長と楢葉町の松本幸英町長に、避難先からの町民の帰還がなかなか進まず風評被害も根強いことなどを挙げ「(第二原発を)このままあいまいにしていくことが復興の妨げになるので、全基廃炉の方向で検討する」と説明した。
 宮本町長は「再稼働はあり得ないという地域の思いがかなった」と廃炉方針を評価した。その上で、廃炉で失われる雇用や地域経済への影響を認識し、地域の課題解決に積極的に取り組むよう求める要請書を手渡した。
 要請書には町内の旧エネルギー館の活用も盛り込んだ。宮本町長は小早川社長との面会後「前向きに検討するという回答だった。福島第一原発の廃炉作業をモニターで見られるような情報発信基地にしてほしい」と語った。
 松本町長は「もっと早い時期に(廃炉の)判断ができたのではないか」と指摘した上で「具体的な廃炉の工程を早く示してもらいたい」と要望した。小早川社長は「第一原発の廃炉と同時に、全体でどう進めていくのかが課題だ。意見や懸念を伺いながら、計画を作る」と応じた。