ふくしま復興大使・ふくしまからのメッセージ

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優秀作品紹介4 【高校生部門】 福島が変わる時 鈴木花菜さん 17 (本宮市、安達高3年)

 東日本大震災や原発事故で、私たちの生活は一変しました。特に、原発事故の被害はどのようにして乗り越えていけばいいのか、誰にも答えは見つかっていません。

 事故後、私が所属する自然科学部では、福島で何が起きているのか、また、真実を正しく理解することはどういうことかと考え、放射能についての研究をしました。ほぼ毎日放射線の数値を測定したり、放射性セシウムを吸着させる物質があるかというのを調べました。まとめた論文は全国レベルの科学コンクールで、地方審査福島県知事賞、さらに全国中央審査入選一等をいただき、福島の情報を県外に発信できました。

 しかし、この取り組みを通して、分かったことがあります。当然のことながら、県外では、放射能のことを一部の情報でしか理解されておらず、間違った情報が流れていることです。

 そこで、正確な情報を発信して、少しでも風評被害を抑えたいと考え、大阪のシンポジウムやインターネットを通じてアジア諸国の高校との交流を、また米国研修時の発表などを積極的に行いました。こうした活動によって、国内外の多くの人が、福島を心配してくれているのを知ったのと同時に、福島への見方が良い方向に変化しているのがわかりました。私はこの貴重な経験を通して、正しい情報の発信と、思いを共有することの大切さを実感しました。

 事故で多大な損失があるものの、福島が世界に伝えられることは多いと思います。また風評被害などの問題を抱えているからこそ、多くのことを考えさせられます。

 私は、福島は大きな不幸を背負い込んだと思いましたが、むしろ、チャンスが潜んでいると思います。ただ不幸な出来事だと捉えるのではなく、新しい価値観を提案したり、前向きな行動から得られるものも多いはずです。「原発事故の福島」から、「奇跡の福島復興」と言われるような変革の時が来ていると感じています。

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