ふくしま復興大使・ふくしまからのメッセージ

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復興への願い歌に託す 詞の地名に胸熱く

千住さん(左)の指揮で「そして、春~福島から世界へ」を披露する合唱団

 黛さんと千住さんが手掛けた「そして、春~福島から世界へ」は、千住さんがこの日に合わせてピアノ伴奏用に編曲した。福島市の福島メール・ハーモニー(三宅祐子会長)、南相馬市の原町女声合唱団(高倉紀子代表)の計約50人が復興への願いを込め、千住さんの指揮で美しいハーモニーを響かせた。
 黛さんは飯舘村の「までい大使」を務めるなど、村と長年関わってきた。震災発生時に滞在していたフランスで、本県が放射性物質に汚染されたとの報道に触れ、悔しさと怒りを覚えた。「歌の力を借り、美しくて自然豊かな福島県本来の姿を世界に知ってもらいたい」。避難者が古里の風景を思い浮かべながら口ずさめる歌にしようと、多くの住民らから聞き取りをして作詞した。
 作曲は、オペラなどを共作したことがある友人の千住さんに依頼した。千住さんは、本県の原発事故被害を絶対に忘れてはならないというメッセージを曲に込めた。歌は3月、米国・ニューヨークで在留邦人の合唱団によって初披露された。「いずれは福島県民に歌ってほしい」。黛さんは俳句を通して親交のあった原町女声合唱団の高倉代表に声を掛けた。高倉代表の呼び掛けで、県内で実績のある福島メール・ハーモニーも加わった。
 黛さんは「福島の美しさを歌うことで、原発事故の悲惨さも伝わるはず」と説明。千住さんは「福島県民の言葉には世界の人が耳を傾ける。思いを発信する手助けをしていきたい」と語った。
 歌を披露したメンバーには原発事故による避難者も。南相馬市から福島市に居を移している佐藤洋子さん(76)は津波で自宅を流され、合唱仲間も失った。「最初は胸がいっぱいで歌えないほどだった。仲間と歌い継いでいきたい」と誓った。
 高倉代表は歌詞に出てくる古里の地名や川の名前を聞き胸が熱くなった。「素晴らしい歌に巡り合えた。きょうが始まりのような気がする」と話した。
 三宅会長は「この歌で福島から元気を伝えたい」と先を見据えた。

カテゴリー:「ふくしまからのメッセージ」コンクール表彰式

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