ふくしま復興大使・ふくしまからのメッセージ

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国を超え心一つに 県おかあさん合唱連盟 NYで披露 世界へ希望の歌声 聴衆総立ち 拍手鳴り響く

演奏後、聴衆の拍手に笑顔で応える県おかあさん合唱連盟の三宅会長(中央)

【米国ニューヨークで本社取材団】力強く明るい歌声と希望に満ちた前向きなメッセージが、本県と世界を結び付けた。19日夜(日本時間20日午前)、米国ニューヨークのカーネギーホールで開かれた「カーネギー日米合唱祭~福島から世界へ~」で、県おかあさん合唱連盟は、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故に負けない本県の決意を歌声で示し、喝采を浴びた。福島民報社の「うつくしま復興大使」の3人が語った言葉は郷土愛に満ち、聴衆の心を打った。
 県おかあさん合唱連盟は最終盤に登場した。総勢137人の大合唱団で、童謡「ちいさい秋みつけた」や俳人の黛まどかさんが作詞した「そして、春~福島から世界へ~」などを披露した。
 アンコールでは、合唱連盟の三宅祐子会長(73)が法被姿で指揮をし、「会津磐梯山」を歌った。美しいハーモニーとベテランらしい表現力豊かな演奏は約2200人の聴衆を引き込んだ。
 最後に、米国側から参加した女性合唱グループと「アベ・マリア」を合唱すると、客席から米国人らの総立ちの拍手が鳴り響いた。
 原発事故で全村避難を強いられた飯舘村の「飯舘お母さんコーラス」の6人は、歌うことができる喜びや「必ず古里に帰る」という思いを胸に大舞台に臨んだ。
 福島市で避難生活を送る顧問で団員の菅野允(ちか)子さん(67)は「気持ちを込めて歌った。持てる力は出し切った」と振り返った。
 三宅会長は「多くの拍手を頂き、感動した。音楽は言語の枠や国境を超えるとあらためて実感した」と目を潤ませた。
 舞台に立った黛さんは、本県の自然や文化の豊かさ、「そして、春」に込めた願いなどについて語った。黛さんは終演後、「おかあさんたちの演奏には言葉にならない思いが詰まっていた」と感激していた。

■多くの米国人ら 本県に心寄せる
 福島のことは決して忘れない-。県おかあさん合唱連盟の演奏と「うつくしま復興大使」のメッセージに、多くの米国人らが本県に心を寄せた。
 復興大使が18日午前(日本時間18日夜)に訪れたスタイベサント高の卒業生フィリップ・ウーさん(29)は「歌声に情感がこもっていて、とても美しかった。福島の皆さん、負けないで」と遠く離れた地を思いやった。キャッシー・スラックさん(58)は「福島のことがずっと気になっていた。(復興大使のメッセージに)希望を感じた」と語り、横浜市出身でニューヨークに住む田中有美さん(45)は「頑張ろうとする力を感じた。福島の元気の源になるだろう」と期待した。
 主催したNPO法人「9・11風の環コンサート」代表の白田正樹さん(63)は「大きな拍手は福島への同情ではなく、称賛だ」とたたえた。

カテゴリー:うつくしま復興大使ニューヨーク

自然の美しさや文化の豊かさなど、本県の魅力について語る黛さん(中央)

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