ふくしま復興大使・ふくしまからのメッセージ

  • Check

ふくしま未来応援団 記憶紡ぎ広がる輪 復興の歩み届ける

南日本新聞社の子ども記者の交流会で、福島への思いを語る渡辺さん(左)

 今夏、福島民報社が「ふくしま未来応援団」として全国から招いた中学、高校生が、地元に戻ってから本県の情報を積極的に発信し、応援の輪を広げている。肌で感じた復興の歩み、県民の思いを集会や学校で発表したり、地元の新聞に寄稿したりするなど成果を挙げている。東京電力福島第一原発事故の風評、東日本大震災などの風化が懸念される中、未来応援団の活動は多くの人の心を県内に向けさせている。

■南日本新聞交流会 風評と闘う農家報告

〈鹿児島〉渡辺望未さん12
 「新鮮な野菜、心からのもてなしを忘れない。この夏の経験を皆さんに伝えていく」
 鹿児島県奄美市の渡辺望未(のぞみ)さん(12)=小宿中1年=は鹿児島市で開かれた南日本新聞社の子ども記者「オセモコ特派員」の交流会で、仮設住宅で暮らす避難者や風評と闘う農家の姿を報告した。
 新聞記者を目指している渡辺さんは「今後も寄り添っていく」と誓った。発表を聞いて涙ぐむ人や「私も福島に行きたい」と関心を寄せる人もいた。
 新たな出会いもあった。奄美市出身で郡山市在住の男性から渡辺さんに手紙が届いた。「新聞で同じ古里の女の子が、福島を応援しているのを知り、感動した」との内容だった。男性が奄美市に帰省した際、会う約束をした。渡辺さんは「福島の話をたくさん聞きたい」と心待ちにしている。

■被災地への思い紀伊民報に投稿

〈和歌山〉原里彩子さん14
 和歌山県田辺市の原里彩子さん(14)=上秋津中3年=は福島を歩き、復興が着実に進んでいる現状などを和歌山県の地方紙・紀伊民報に投稿した。
 「現地で暮らす人たちの姿を通し、福島の過去・現在について知る機会になった。未来に向けて、少しでも力になりたい」。その思いは紙面を通して、和歌山県民の元に届けられた。
 原さんは帰郷後、同じく未来応援団に参加した大阪府寝屋川市の中西隼太郎君(16)=大阪国際大和田高2年=と再会し、家族ぐるみの交流を始めた。原さんの父拓生さん(47)は「この夏、福島で共に過ごした仲間の交流は復興を支えるネットワークとして大きな力になる」と語る。互いに協力しながら草の根的な活動を進める考えだ。

■学校で本県の現状発表 各紙で活動紹介、反響

 ふくしま未来応援団のメンバーの多くが学校で福島の現状などを発表している。愛知県半田市の池内友音さん(14)=成岩中3年=はクラスメートの前で感想文を読み上げた。大きな拍手が湧き起こり、「みんなで被災地について考えよう」と話し合った。
 彦根東高新聞部に所属する滋賀県長浜市の藤田真子さん(17)=同高2年=は本県で精力的に行った取材の成果を新聞にまとめている。間もなく完成する。
 未来応援団の県内外での活動の様子は全国各地の新聞で紹介され、多くの反響があった。

※ふくしま未来応援団

 福島民報社が平成27年度復興戦略事業の1つとして初めて企画した。風評や風化の問題に直面する県内への理解を広げるため、本県を除く46都道府県の中学、高校生を県内に招き、「ふくしま未来応援団」に委嘱した。46人は8月4日から6日まで、郡山市の仮設住宅で避難者の生活を視察した後、いわきと会津の2コースに分かれ、津波被災地の復興状況や農作物の風評の現状に理解を深めた。

カテゴリー:ふくしま未来応援団

紀伊民報に福島訪問の感想を寄稿した原さん

「ふくしま未来応援団」の最新記事

>> 一覧

ふくしま復興大使・ふくしまからのメッセージの最新記事

>> 一覧