ふくしま復興大使・ふくしまからのメッセージ

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古里再生交流記 静岡 高校生がまちづくり

地元商店会のイベントで駄菓子を販売する富士宮高校会議所のメンバー(左)

 福島民報社が委嘱した平成28年度「ふくしま復興大使」の静岡班は11月18日から3日間、静岡県富士宮市で活動した。市内の高校生らで組織する「富士宮高校会議所」を訪ね、若者らしい視点を生かしたまちづくりを学んだ。

■会議所つくり実践

 富士宮高校会議所は今年2月に発足し、現在は高校6校と大学の13人が活動している。毎月1回、地域の課題や貢献策について意見を交わし、各種イベントなどの場でまちづくりの実践に取り組んでいる。
 富士宮市には世界遺産の富士山があり、国際的な知名度はあるが、メンバーは「地味なイメージ」と見ていた。地元について知らないことも多く、「高校生の視点で富士宮を深く知り、新しい風を吹かせたい」との思いを共有したのが会議所設立のきっかけだった。運営資金は寄付で賄っている。
 まちづくりに生かす経営手法や商品開発を身に付けようと、地元の企業経営者や商店主らと座談会を開いている。「近江商人再生プロジェクト」に関わる滋賀県の八幡商高とも交流し、特産物販売に協力しながら近江商人の精神に触れた。
 学んだノウハウを生かし、地元商店会の「にしの市」で駄菓子販売やフリーマーケットの運営などに取り組んでいる。農業高で学ぶメンバーの企画により、家畜を集めた「ふれあい動物園」の運営も手掛け、市民の憩いの場として好評を集めた。
 有名な浅間大社の宮司から地元の歴史を学ぶなど、観光誘客のヒントを得る活動にも熱心。絵本の読み聞かせや演劇など、市民が文化や芸術に親しむ場の提供にも取り組んでいる。
 復興大使は会議所の定例会で読み聞かせの取り組みを学んだ後、メンバーと意見を交わした。高校3年の時から初代会頭としてメンバーを引っ張る飯島大さん(19)=静岡大農学部1年=は「高校生がビジネス体験を通して社会に貢献する活動は全国でも珍しいのではないか。世界遺産のまち『富士宮』をさらに盛り上げていきたい」と語った。

■世界遺産のまちに感動 復興大使 富士宮やきそば味わう

 富士宮市には世界遺産の富士山をはじめ国内外から観光客が訪れる名所が多く、復興大使も市内各地で自然や歴史、文化に親しんだ。
 国の名勝・天然記念物の「白糸ノ滝」では、富士山の雪解け水が絹糸を垂らしたように流れ落ちる優雅な水の芸術を楽しんだ。浅間大社も訪れ、本殿で参拝した。
 最終日は雲一つない晴天に恵まれ、復興大使は青空にそびえ立つ富士山の雄大な眺めに感動の表情を見せた。
 富士宮高校会議所のメンバーとの会食では、B-1グランプリで連覇したご当地グルメ「富士宮やきそば」を味わった。

■福島に伝えたいこと 魅力、自慢できるもの発信を
 富士宮高校会議所会頭 飯島大さん 19

 復興大使との交流で、東日本大震災や東京電力福島第一原発事故による大変な経験を聞くことができた。互いに手を取り合い、自分たちが住むまちを良くしていこうという思いは同じ。福島の魅力や自慢できるもの、県民の今の姿を発信してほしい。私たちも福島に心を寄せながら、世界遺産のまち「富士宮」の魅力を広く伝えていきたい。

■訪問活動を終えて(敬称略)

【広野町】吉田智美 14 広野中2年 地域と連携した活動に感銘
 高校生が地域と連携し、さまざまな活動を続けていることに感銘を受けた。私は募金活動などのボランティアに参加したことがあるが、高校会議所の取り組みを多くの人に伝え、地域のためにできることを実践したい。

【会津若松市】遠藤栞 17 会津若松ザベリオ学園高2年 自分も古里の役に立ちたい
 富士宮高校会議所のメンバーがいろいろな立場の大人たちと情報交換し、地域のために活動していることが勉強になった。商店主から商品開発などを学んでいる活動を参考に、私も会津の魅力発信などで役に立ちたい。

【須賀川市】根本茉実 17 須賀川高2年 新たな活動へ経験語り継ぐ
 富士宮の高校生が学校の部活動とは違う環境で、地域社会のためにさまざまな活動を展開していることに驚いた。今回の体験をJRCの奉仕活動に生かすとともに、福島でも新たな取り組みができるよう語り継ぎたい。

カテゴリー:ふくしま復興大使国内派遣

富士宮高校会議所の定例会に参加し、読み聞かせの取り組みを学ぶ復興大使(右)

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