ふくしま復興大使・ふくしまからのメッセージ

  • Check

若い力 郷土のために 復興大使 結団式 新たな挑戦へ一歩

福島民報社の遠藤常務から「ふくしま復興大使」の委嘱状を受ける上島さん(左)

 県民の思いを発信し、活力ある古里づくりに取り組む「ふくしま復興大使」に15人の若い力が加わった。福島民報社が6日、郡山市で行った委嘱・結団式に臨んだ新大使は、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故を乗り越えてきた強い思いをつなぎ、新しい挑戦に一歩踏み出した。

 復興大使は秋以降、5グループ程度に分かれて全国各地を訪ね、産業、文化、環境などのテーマで地域づくりの先進的な取り組みを学ぶ。一人一人が福島民報社の遠藤義範常務から委嘱状を受け、全国訪問への期待に胸を膨らませた。
 「復興大使になるこの日を待ち望んでいた」。農業を学んでいる福島市の佐藤小雪さん(17)=福島明成高2年=は風評をなくすことに貢献したいとの思いが強く、「農業高校生ならではの視点を生かす」と目を輝かせた。
 川俣町山木屋地区のトルコギキョウ栽培農家に育った三浦葵竜さん(14)=川俣中2年=は、風評に苦しむ家族の姿を見てきた。避難指示解除後も町内で避難生活を続けているが、「いつか山木屋に戻るという希望を胸に、農産物の安全性を訴える」と思い描く。南相馬市小高区を離れ、現在は郡山市で暮らす三上雪華さん(16)=郡山高2年=は「自分には地元のことを伝える役割がある」との思いを新たにした。
 「心の復興」を目指してゴスペルのチャリティーコンサートに参加している会津若松市の上島花菜さん(17)=会津高2年=は「県民への偏見やいじめをなくしたいという思いを届ける」。平田村の渡辺爽也さん(13)=ひらた清風中1年=は浜通りの被災地などでよさこいを披露しており、「各地で感じた人の温かさを全国の皆さんに知ってほしい」と望んだ。
 6日は広島の「原爆の日」。広島県で被爆者の心境を聞いた経験があるいわき市の高橋怜奈さん(16)=福島高専1年=は「広島で学んだ語り継ぐことの大切さをかみしめ、復興に向かう前向きな姿勢を発信する」と力を込めた。

■「希望となれるよう」 最年少12歳 近藤璃莉さん(棚倉中)

 復興大使最年少の近藤璃莉さん(12)=棚倉町、棚倉中1年=は決意表明で、「私たち復興大使の取り組みが福島や全国の方々の『明るい希望』となるように全力で取り組んでいきたい」と誓った。
 近藤さんは幼稚園児だった震災当時からの思いを振り返り、「いまだに福島にはマイナスイメージがある」と指摘。県内で復興に向けた動きが進んでいることに触れ、「福島の農産物はきちんと検査を受けていること、除染や土地整備が進んでいることなどを仲間とともに全国に伝えたい」と述べた。

■活動振り返りエール 昨年度復興大使 古関優花さん

 2016年度に復興大使となった古関優花さん(19)=福島市、郡山女子大家政学部1年=が「明るい元気な福島を目指して頑張っていきましょう」と歓迎の言葉を述べた。
 古関さんは復興大使として、長野県伊那市にあるユニークな販売スタイルの農産物直売所を訪問。「自分が何をすべきか学ぶことができた」と感じ、地元で企業との6次化商品開発に取り組んだことを紹介した。
 現在は管理栄養士を目指して学んでおり、「今後も食を通して福島の復興に携わっていきたい」と新しい大使に夢を語った。

■現状と課題を説明 県の風評・風化対策監

 復興大使事業を後援している県の宇佐見明良風評・風化対策監兼知事公室長は「光と影が混在している」と県内の現状や課題を説明した。
 宇佐見氏は復興に向けたキーワードにプライド(誇り)とチャレンジ(挑戦)を挙げ、「復興大使の活動も大きなチャレンジ。県民の誇りを胸に、未来への懸け橋として活躍してほしい」と激励した。

カテゴリー:ふくしま復興大使国内派遣

復興大使としての活動に向け、決意表明する近藤さん

「ふくしま復興大使国内派遣」の最新記事

>> 一覧

ふくしま復興大使・ふくしまからのメッセージの最新記事

>> 一覧