ふくしま産業賞特集

高い技術 全国に発信 選考委員6氏の講評

左から 飯塚俊二氏、西川和明氏、小泉武夫氏、佐藤辰彦氏、蛭田史郎氏

 ふくしま産業賞の最終審査に携わった選考委員は受賞企業・団体をたたえるとともに福島の活性化へ期待を寄せた。


■輝く福島築く賞に 蛭田史郎氏 元旭化成社長
 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故を乗り越えようとしている企業・団体が多く、力強く感じた。風評を受けている県産農林水産物を活用し、新しいビジネスチャンスを生み出そうとしている。ふくしま産業賞を通して意欲的な企業・団体を県民に伝えるのは非常に意義があり、再度輝ける福島を築く賞になるよう願う。

■受賞団体が連携を 佐藤辰彦氏 創成国際特許事務所長
 東日本大震災の影響を受けている県内で地元の企業や団体は頑張っている。特に福島発の事業を全国に発信させるという志に感動を覚えた。一社でやれることには限界がある。ふくしま産業賞で表彰される企業や団体がスクラムを組んで発展できたらいい。受賞が次につながれば、復興を後押しする新しい力になる。

■時宜得た顕彰制度 小泉武夫氏 東京農大名誉教授
 地方創生が時代の大きなテーマになっており、ふくしま産業賞は非常に時宜を得た顕彰制度だ。福島は全国有数の農林水産県。加工技術を生み、産業の6次化を進める取り組みに期待したい。刺激を受けた企業や団体が次の受賞を目指すことが県内企業の伸展につながり、さらに県の発展、日本の発展に結び付くよう望む。

■新産業創出目指せ 西川和明氏 福島大経済経営学類教授
 ふくしま産業賞は県内経済の活性化と新たな市場開拓を目的に掲げている。対象はものづくりだけでなく、サービスやまちづくり、地域おこしも含まれている。地域資源の有効活用や復興に向けた取り組みも評価した。産業賞の創設は大きな可能性を秘めている。企業・団体の枠を超えてつながり、新たな産業を生み出してほしい。

■頑張る企業を応援 飯塚俊二氏 県商工労働部長
 選考は非常に難しかったが、大七酒造は伝統的なものづくりを継承し独自の技術を確立していた。地域への貢献度も高く、知事賞にふさわしい。風評に立ち向かう企業、地域に根差す企業など福島の産業の多様性、幅の広さを再確認した。今後も産業賞を通し、それぞれの分野で頑張っている企業に光を当てていくことが大切だ。

■取り組みを高めて 芳見弘一氏 福島民報社取締役編集局長
 規模や業種など多様で意欲的な企業、団体から応募があった。いずれも賞に該当するような取り組みであり福島の底力、可能性を感じた。東日本大震災前以上の古里をつくるには、働く場の確保、創出が大切だ。企業や一次産業に携わる人々がそれぞれの取り組みを高め、連携を深めれば復興はさらに進むと信じる。

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