ふくしま産業賞

晴れの受賞社・団体(11) 銀賞・住環境設計室(郡山) 安価な免震技術開発

住環境設計室が開発したbDパイルと影山社長

 世界で初めて免震装置不要の住宅向け免震基礎工法を開発した。同工法で建てた東北6県の住宅1098棟は東日本大震災でも被害はなく、安全性の高さが実証された。
 一級建築士の影山千秋社長(64)は6人のスタッフを率いる。安全な建物を建てるために骨組みの部材の形や本数などを決める「構造」を専門とし、平成7年の阪神大震災の際は発生直後に被災状況を自らの目で確かめた。「建物の倒壊が犠牲者を増やした。直下型地震の怖さを痛感した」と振り返る。
 その後は一般住宅にも普及できる免震技術の研究開発に心血を注いだ。開発した回転埋設鋼管杭「bDパイル」は建物を地盤に固定するための杭(くい)を一般のバックホーで打つ。転倒事故が多い杭打ち機を使う従来工法に比べて安全な上、安価で工期は短い。国の認定を受け、全国で約十六万本の施工実績を誇る。
 bDパイルの免震基礎工法は、杭の施工・基礎形状を工夫することで建物に伝わる地震のエネルギーを最小限に抑える。免震装置が不要で、費用は従来工法の数分の一程度。免震対策が難しい軟弱な地盤でも使用できる。
 日大工学部との共同研究「浅部地中熱利用技術」にも活用されている。影山社長は「工法の普及を通じて安全と安心を届け、新たな技術の開発を進めたい」と意欲を見せる。

■メモ
▽設  立=平成7年5月
▽社  長=影山千秋
▽従業員数=6人
▽住  所=郡山市逢瀬町多田野字黒岩原25の3
▽電話番号=024(957)3881

カテゴリー:晴れの受賞社・団体(第1回)

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