ふくしま産業賞

晴れの受賞社・団体(17) 特別賞・福島路ビール(福島) 県産果樹で独自製品

ヨーロッパから取り寄せた麦芽と吾妻山の伏流水、県内の果樹を使ってフルーツビールを製造している

 蜜の入った完熟リンゴの甘さ、モモの芳醇(ほうじゅん)な香りをビールの程よい苦味と組み合わせ「フルーツビール」を完成させた。
 福島市荒井のアンナガーデンの一角に構える福島路ビールの工場兼店舗で、ドイツ、イギリスから取り寄せた厳選した麦芽と、福島の名峰吾妻山の伏流水を使い、オリジナルビールを製造している。
 平成十五年、建設会社のビール部門を引き継ぎ、操業を始めた。吉田重男社長(68)は明治大工学部出身で、製造メーカーで船舶機械の設計や開発に携わってきた。ビール製造器機が故障すると自ら修理するのはこの頃磨いた技術のたまものだ。一方、経営者としての限界を感じ、六十歳を過ぎて山形大大学院理工学研究科博士前期課程ものづくり技術経営学専攻に入学した。
 経営学を学び、論文で地元のコメと清酒用酵母を使ったビールの開発に乗り出したとき、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故が起きた。県北地方の果樹農家から深刻な風評被害の相談を受けた。「果物王国の良さを生かせないか」。以来、黄金桃、西洋梨などフルーツビールのレパートリーを増やしてきた。福島産の果物を使った新ブランドの全国展開を目指している。

■メモ
▽設  立=平成15年11月
▽社  長=吉田重男
▽従業員数=12人
▽住  所=福島市荒井字横塚3の182
▽電話番号=024(593)5859

カテゴリー:晴れの受賞社・団体(第1回)

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