ふくしま産業賞

晴れの受賞社・団体(20) 特別賞・野沢民芸品製作企業組合(西会津) 時代捉えた郷土玩具

数多くの張り子が並ぶ工房。スタッフと製作に励む早川さん

 地元でこけしを製作していた工人が近代化の目的で昭和37年に設立した。
 40年代に赤べこやえとなどの会津張り子を作り始めた。手作業の課題とされた効率性を向上させるため、54年に張り子の型作りを機械化した。昔ながらの手作業と機械化を組み合わせ、品質を維持したまま量産が可能になり、全国に販路を広げた。
 一時、安価な外国産に押され受注が減少したが、平成21年にえとのデザインを一新、23年には「首振り招福卯」の張り子が年賀切手に採用され、売り上げが回復した。
 原発事故で受けた風評被害を新商品開発で乗り越える。復興に向けた「願い玉」、「NHK大河ドラマの「八重の桜」、ムンク生誕150周年の「ムンクの叫び」、円谷プロダクションの「ウルトラマン」、大熊町のキャラクター「おおちゃん」など国内外の題材とコラボレーションしヒット商品を連発した。ネット販売も好調だ。専務理事で絵付師の早川美奈子さん(50)ら従業員32人が工芸品作りに励んでいる。
 伊藤豊代表理事(80)は「郷土玩具は古き良き時代の温かみがある形や色合いが魅力。時代を経ても色あせない製品を後世に伝えたい」と話す。

■メモ
▽設  立=昭和37年
▽代表理事=伊藤豊
▽従業員数=32人
▽住  所=西会津町野沢字上原下乙2704の2
▽電話番号=0241(45)3129

カテゴリー:晴れの受賞社・団体(第1回)

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