ふくしま産業賞特集

晴れの受賞社・団体(25・完) 特別賞・JA伊達みらいあんぽ柿生産部会(伊達) 伝統和菓子守り継ぐ

ブランド回復に向け活動するJA伊達みらいあんぽ柿生産部会の宍戸部会長

 県北地方の特産品あんぽ柿の栽培、加工、出荷などに手広く携わっている。
 大正時代に伊達市梁川町五十沢地区で五十沢枯露柿出荷組合が設立し、他地域の生産団体との合併を経て平成18年に現在の部会になった。
 高品質の商品作りのため、先進的な技術と機械を積極的に取り入れた。硫黄薫蒸されたあんぽ柿はきれいなべっこう色で見た目が美しい。しっとりとした食感と濃厚な甘さで高級和菓子として人気を得ている。
 原料柿の収穫、加工、出荷が本格化する冬が繁忙期。他の農産物を栽培する農家や周辺住民の雇用の拡大につながっている。
 あんぽ柿は東京電力福島第一原発事故の影響で加工自粛を要請された。果実に含まれる放射性物質の量を抑制しようと、部会が率先して対策に乗り出した。樹皮洗浄や枝のせん定などを続け、25年度に加工再開モデル地区で出荷が始まった。出荷地区は年々拡大し、27年度は震災前の75%の出荷量を目指している。あんぽ柿作りの体験ツアーの実施や、首都圏を中心としたトップセールスを展開している。
 宍戸里司部会長(64)は「あんぽ柿は先人が築いた90年の歴史を持つ。ブランドの回復に向け、安全な商品の出荷とPR活動に力を入れたい」と表情を引き締めた。

■メモ
▽設  立=平成18年3月
▽部会長=宍戸里司
▽部会員数=732人
▽住  所=伊達市保原町字七丁目33の3
▽電話番号=024(575)0100

カテゴリー:晴れの受賞社・団体(第1回)

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