ふくしま産業賞

【知事賞】斎栄織物(川俣) 新素材 多業種から注目

薄さや滑らかさを追求したシルクの製造を手掛ける社員

 福島民報社の第2回ふくしま経済・産業・ものづくり賞(略称・ふくしま産業賞)の受賞企業・団体は独自の視点による創造性あふれる事業や新たな分野への参入などさらなる飛躍に向けて挑戦を続けている。受賞した31社・団体の取り組みを紹介する。

 「絹の町・川俣」の再興に挑んでいる。薄さや滑らかさが特長の「川俣羽二重(はぶたえ)」を進化させ、髪の毛の6分の1程度の生糸を使った世界一薄い先染めの絹織物「妖精の羽(フェアリー・フェザー)」を開発した。平成24年2月に優秀な製造業者をたたえる「ものづくり日本大賞」(経済産業省など主催)の最高賞を東北地方の企業で初めて受けた。
 取引先はファッション業界にとどまらない。iPS細胞の研究に使う皮膜、布団、気象衛星用のパラシュートなどさまざまな用途で使われ、画期的な新素材として幅広い業界の注目を集めている。
 後月の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)では、妖精の羽のドレスとストールを会場に展示した。斎藤栄太常務(35)を中心にイタリアやフランスなど海外での商談にも力を入れ、販路を広げている。地域発展を第一に考え企業の1商品ではなく「川俣シルク」としてPRしている。現在は大学や研究機関と連携し、機能性を持った生地の開発に取り組んでいる。
 斎藤泰行社長(72)は「川俣シルクの可能性を引き出し、ブランドの魅力を向上させたい」と意欲を見せる。

■メモ
▽設  立=昭和27年11月
▽社  長=斎藤泰行
▽従業員数=17人
▽住  所=川俣町鶴沢字馬場6の1
▽電話番号=024(565)2331

カテゴリー:晴れの受賞社・団体(第2回)

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