ふくしま産業賞特集

【特別賞】神田産業(須賀川) 段ボールで命を守る

災害現場や感染症対策に活躍が期待されるパネル組立型ERと神田社長(右から2人目)

 独自開発した軽量で強度のある段ボール「ハニリアルボード」を活用し、多彩な商品開発に取り組む。東日本大震災の経験を生かし、災害現場でも容易に組み立てられる「パネル組立型ER(救急救命室)」を開発した。
 明治30年に木材商として創業した。業態を段ボール製造業に転換し、平成23年にハニリアル事業部を設立した。ERは元々製造していた個人用防音室の技術を応用し、福島医大などの専門家の助言を得て製品化した。気密性が高く、処分が容易なため、感染症治療室としての役割も期待される。
 昨年4月に発生した熊本地震では、熊本県宇城市に支援物資としてERを送った。避難所の授乳室や更衣室に利用され、被災者に喜ばれた。
 県と須賀川、郡山の両市と災害時にERや仕切りなどを避難所に提供する協定を結んだ。県内外の自治体が主催する防災訓練にも積極的に参加している。昨年11月にはドイツ・デュッセルドルフで開かれた世界最大級の医療機器展示商談会に初めて出展した。世界各国の医療機器メーカー数社から問い合わせが来ている。
 神田雅彦社長(56)は「東日本大震災の経験がなければ生まれなかった製品。福島発の技術が多くの人々の命を救えればうれしい」と期待を寄せている。


■メモ
▽設  立=明治30年2月
▽社  長=神田雅彦
▽従業員数=58人
▽住  所=須賀川市館取町22
▽電話番号=0248(75)4165

カテゴリー:晴れの受賞社・団体(第2回)

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