ふくしま産業賞

【特別賞】フルーツファームいとう園(福島) 高級干しぶどう開発

干しぶどうを丁寧に化粧箱に詰める伊藤社長

 モモやリンゴ、ブドウを栽培している。東京電力福島第一原発事故の影響で果物の市場価格が低下し、総売り上げは最大で4割減った。状況を打開しようと、県中小企業団体中央会の助言を受け、果樹園で育てた巨峰やシャインマスカットなど贈答用ブドウを使った高級干しぶどうの開発に挑戦した。

 2013(平成25)年に法人化し、東北農政局から「六次産業化・地産地消法」に基づく総合化事業計画の認定を受けた。専門機関や農家などから指導を受けて試作を始めた。伊藤隆徳社長(70)は妻のアサさん(70)と試行錯誤を重ね、皮まで柔らかく、ブドウのおいしさが凝縮した干しぶどうが完成した。

 販路開拓のため県内外の商談会に通った。商品のブランド化にも取り組み、ロゴマークや化粧箱のデザイン、商談会の店構えや店頭に立つ服装にまで高級感を演出した。

 固定客が増え、百貨店や大手カタログ販売業者との取引が実現した。販売を始めて3年。干しぶどうは総売り上げの2割を占めるまでに成長した。

 伊藤社長は「商品に興味を持ってくれる人の元に何度も足を運ぶことが大切」と語る。海外展開も視野に入れ、昨年2月、ドバイで市場調査をした。「干しぶどうを世界で通用する商品にしたい」と新たな目標を掲げている。


■メモ
▽設  立=1900(明治33)年
▽代  表=伊藤隆徳
▽従業員数=2人
▽住  所=福島市飯坂町東湯野字上岡14
▽電話番号=024(563)5512

カテゴリー:晴れの受賞社・団体(第3回)

「晴れの受賞社・団体(第3回)」の最新記事

>> 一覧

ふくしま産業賞の最新記事

>> 一覧