ふくしま産業賞

【特別賞】磐栄ホールディングス(いわき) 体制再構築 多角化も

植物工場で栽培したフリルレタスの収穫作業に励む従業員

 東日本大震災のような大規模災害が起きても物資の運搬体制を維持しようと、いわき市の磐栄運送が母体となって県内外の運送業者などの株取得を進め、磐栄ホールディングス(HD)を設立した。HDの子・孫会社は25社、グループ全体の車両保有台数は約1100台を数える。荷主企業の要望に応える体制を構築し、車両配置の最適化などで経営の効率化も実現した。

 HDでは一般貨物自動車運送事業や倉庫業に加え、太陽光発電など環境保全に向けた再生可能エネルギー事業にも取り組んでいる。2016(平成28)年、林業進出を視野に郡山市の山林を取得、植林と木質チップの供給を計画している。昨年3月には磐栄運送敷地内に設けた小型風力発電設備を稼働させた。

 農業へも進出し、地域の活性化や雇用創出に貢献している。磐栄運送の倉庫を利用して無農薬水耕栽培の植物工場を建設し、障害者や地元高校の卒業生がフリルレタスの栽培、出荷に励んでいる。昨年秋に農産物の安全性を示す国内版認証「JGAP」を取得した。

 村田裕之社長(57)は「業務拡充への取り組みを続け、被災したいわきの会社が躍進に努める姿を全国に発信したい」と語る。


■メモ
▽ホールディングス設立=2016(平成28)年3月
▽社  長=村田裕之
▽従業員数=1200人
▽住  所=いわき市泉町下川字大剣1の97
▽電話番号=0246(96)6311

カテゴリー:晴れの受賞社・団体(第3回)

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