ふくしま産業賞

【特別賞】白亜館(会津若松) 菓子に「化学」生かす

一つ一つ丁寧に「会津山塩のシュークリーム」を作る従業員

 欧風伝統洋菓子などを製造・販売している。原材料の化学的特性を踏まえた冷凍技術で、出来たてのおいしさを全国に届けている。

 佐原智恵オーナーシェフ(64)は以前、同じ店名のカフェを営んでいたが、2003(平成15)年から2年間、店の卸元だった菓子総合卸商社でチーフテクニカルアドバイザーを務めた。

 食品メーカーとのやりとりで物質の化学構造を学んだ。菓子と化学の関係に興味を持ち、素材の良さを引き出す洋菓子店として再出発した。

 「会津山塩のシュークリーム」は東日本大震災で物資調達に困る中、小麦粉、卵、牛乳とシンプルな材料に着目し誕生した。大塩裏磐梯温泉(北塩原村)の源泉を煮詰めて作る「会津山塩」で塩気を加えた。クリームの牛乳は会津中央乳業(会津坂下町)の「べこの乳」。成分を分析した配合で解凍後も滑らかさを保つ。2012年度に「ふくしま おいしい大賞」スイーツ部門に選ばれ、2015年度は「全国手土産じまん」自分用手土産グランプリ部門で1位に輝いた。

 佐原さんは製造、販売など各分野で人脈がある。「仲間の支えを受けてお菓子を育み、会津の宝として伝えたい」と話している。


■メモ
▽創  業=2004(平成16)年10月
▽代  表=佐原智恵
▽従業員数=5人
▽住  所=会津若松市天神町24の14
▽電話番号=0242(27)0898


カテゴリー:晴れの受賞社・団体(第3回)

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