ふくしま産業賞

学生奨励賞 福島高(福島)SS部復興プロジェクト班 好適環境水でウナギ

ウナギの養殖を続ける班員

 海水魚と淡水魚が一緒に生息できる「好適環境水」と地熱を活用し、ウナギを養殖している。「ふっこううなぎプロジェクト」と題し、かば焼きやうな重にして一般向けに販売した。

 福島市の土湯温泉に新名物を生み出し、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの復興を支援しようと、SS部は二〇一二(平成二十四)年に福島復興プロジェクトを開始した。当初は南国フルーツを栽培していた。「中通りで魚が名物になったら話題を呼ぶ」との考えから、二〇一五年にウナギを育て始めた。好適環境水は魚類の代謝を維持するために最小限必要な電解質を含む。研究により、魚のストレスや酸素消費量が減り、通常より早く育つと実証した。

 ウナギを調理し、二〇一六年から市内の催事などで限定販売している。翌年、ビジネス誌「フォーブス・ジャパン」主催のソーシャル・ビジネス・アイデアコンテストで最高賞を受けた。二〇一八年には、市内の飲食店でうな重を限定販売した。藻類の一種で、栄養豊富な「ミドリムシ」の粉末を餌に混ぜたウナギを使った。

 今後はマダイやヒメマスなどの養殖にも挑戦する。班員の佐藤梨沙さん(17)=二年=は先輩が活動する姿に憧れてSS部に入った。「新しい魅力をつくり、福島に活気を生み出したい」と言葉に力を込める。


◆SS部復興プロジェクト班◆
▽設立=2012(平成24)年
▽班員数=16人
▽住所=福島市森合町5の72(学校)
▽電話=024(535)2391(学校)

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