ふくしま産業賞

学生奨励賞 福島高(福島)SS部放射線班 放射線課題解決探る

放射線の研究成果を都内で発表する生徒

 二〇一一(平成二十三)年の東日本大震災と東京電力福島第一事故をきっかけに、放射線に関する課題解決に取り組み、成果を発表会などで国内外に発信している。海外の学生とも盛んに交流している。

 二〇一五年に県内の現状を体験的に学ぶ「国際高校生放射線防護ワークショップ」を始めた。毎年、夏休みに国内外の高校生を県内に招き、視察や交流を通して互いに学んでいる。二〇一八年はフランス、台湾、フィリピンなどの高校生が空間線量計を組み立て、線量を測定した。福島市のモモ農家、福島第一原発などを視察した後、学びの成果を都内で発表した。

 自分たちの暮らしの現状を知りたい−。原発事故発生後、校舎周辺の線量を測る調査から始めた。先輩の研究を引き継いで発展させ、活動の幅を広げてきた。フランスで開かれている「国際高校生放射線防護会議」に二〇一四年から参加している。世界各地の高校生の協力を受けて各地の外部被ばく量を測定し、二〇一五年には「県内と海外の外部被ばく線量がほぼ同じ」とする研究成果が英科学誌に掲載された。

 メンバーの見城花菜子(かなこ)さん(16)=二年=は海外の高校生が県内の様子に驚く姿が印象に残っている。「情報を得るだけではなく、自分自身で体験することが大切だと感じた」と学びの成果を口にする。


  ◆SS部放射線班◆
▽設立=2011(平成23)年
▽班員数=5人
▽住所=福島市森合町5の72(学校)
▽電話番号=024(535)2391(学校)

カテゴリー:学生部門

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